市場参加者限られソフトバンクGの動向を睨みながらの展開【クロージング】

市況
2020年9月7日 16時16分

7日の日経平均は続落。115.48円安の23089.95円(出来高概算10億6261万株)で取引を終えた。先週末の米国市場の下落影響もあり、小幅に下落して始まった日経平均は寄り付き直後に23086.89円まで下落。その後前場半ばには23218.22円まで切り返す場面もみられたが、グローベックスのナスダック100先物が1.0%を超える下落で推移していたほか、デリバティブ投資に関する報道を受けたソフトバンクG<9984>が急落となり、日経平均を押し下げる格好となった。日経平均はソフトバンクGを睨みながらの相場展開となるなか、本日の安値圏で取引を終えている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは情報通信が2%を超える下落となったほか、食料品、建設、小売、その他製品が軟調。半面、空運、鉄鋼、繊維、非鉄金属、海運、その他金融がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクGが1社で日経平均を約98円下押しした他、東エレク<8035>、KDDI<9433>、エムスリー<2413>が軟調。一方でファナック<6954>、ファーストリテ<9983>が下支え役となった。

日経平均は寄り付き直後は切り返す場面もみられたが、米国市場が祝日の影響でフローが限られるほか、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられている中、短期的な売買に限られたようである。ソフトバンクGの動向を睨みながらの展開であり、全体としては過半数の銘柄が上昇しているものの、方向感を掴みづらくさせていた。結局、日経平均は25日線が支持線として意識される一方で、5日線に上値を抑えられる格好だった。

また、グローベックスのナスダック100先物の下落によって、レイバーデー明け後のハイテク株下落への警戒感もあるとみられる。その他、中小型株についても強いトレンドが続いていた直近IPO銘柄などへは利益確定が強まる流れが目立ち始めるなか、地銀などバリューの一角へは政策期待等もあって資金がシフトしているようである。明日も海外勢のフローは限られるため、日経平均はこう着の中で23000円を固める展開が意識されそうである。

《CN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.