渋谷工が一時17%高で新高値、唾液による高速PCR検査装置を共同開発へ
澁谷工業<6340>が続急伸。株価は一時16.7%高の3745円まで上値を伸ばし、約7カ月半ぶりに年初来高値を更新している。7日に新型コロナウイルス「COVID-19」とインフルエンザウイルスA型及びB型を1つの唾液検体から同時に検査診断を行える高速PCR検査装置の開発を目指し、鹿児島大学認定ベンチャーのスディックスバイオテックと共同開発契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。
渋谷工はスディックスバイオテックから新型コロナとインフルエンザの唾液用検査キットそれぞれの受託生産を請負っているが、今回、3つのウイルスを同時に検査できる唾液試薬用の高速PCR検査装置を共同開発することになった。開発する装置はPCR検査を行う前の処理工程をスディックスバイオテックが独自開発した「糖鎖固定化磁性金ナノ粒子法」で行うことにより、これまでのPCR検査で陽性と判定されていた感染性の無い遊離RNA(いわゆる死んだウイルス)は陰性として判定でき、偽陽性を避けることができるなどの特徴を持つという。