話題株ピックアップ【夕刊】(3):キャリアL、ビジョナリー、ニーズウェル

注目
2020年9月29日 15時22分

■キャリアリンク <6070>  1,675円  +300 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

キャリアリンク<6070>は連日のストップ高。同社はまとまった業務アウトソーシング案件請負であるBPO事業や人材派遣ビジネスなどを手掛けるが、民間企業だけでなく官公庁向けで強みを持っており、菅首相が打ち出した「デジタル庁」の創設では新たな需要獲得が期待されている。足もとの業績は絶好調で、官公庁からの大型BPO案件が寄与して21年2月期の営業利益は従来予想の5億8500万円から17億9500万円(前期比2.6倍)への大幅増額修正を発表し投資家にサプライズを与えた。政府が普及に力を入れるマイナンバー分野でも定評あり、マイナポイント事業スタートを追い風に新たな受注開拓も視野に入る。

■ビジョナリー <9263>  359円  +44 円 (+14.0%)  本日終値

ビジョナリーホールディングス<9263>が急伸。同社はきょう、小売店では初となる新型コロナウイルスの感染・重症化リスクの検査が可能なコロナ遺伝子検査キットを10月2日から販売すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この検査キットは、昨年12月に資本・業務提携したエムスリー<2413>子会社のREXAが開発したもの。眼の健康に不安を抱えるミドル・シニア世代をはじめ、新型コロナに不安を抱える人に、自社のアイケアサービスとともにエムスリーが持つヘルスケアサービスを提供するため、全国に約330あるビジョナリーの店舗及び公式オンラインストアでコロナ遺伝子検査キットを販売する。

■ニーズウェル <3992>  967円  +68 円 (+7.6%)  本日終値

ニーズウェル<3992>が3連騰、一時7%強の上昇で970円まで上値を伸ばし上場時の2017年9月以来約3年ぶりの高値圏に浮上、4ケタ大台乗せから上場来高値1003円(分割後修正値)更新も視界に入れている。独立系システムインテグレーターで金融業界を顧客対象とした基幹系業務システム開発で優位性を持つ。菅首相が言及した地銀再編の思惑を背景にビジネスチャンスが拡大するとの見方が株高の原動力となっている。RPAとAI技術を融合させたソリューションやサイバーセキュリティーなどのソリューションにも定評があり、官民を挙げてのデジタルトランスフォーメーション(DX)での活躍余地も意識されている。

■HPCシステムズ <6597>  2,547円  +178 円 (+7.5%)  本日終値

HPCシステムズ<6597>が続伸、前日は一時6%強の急伸をみせた後伸び悩んだが、きょう改めて買い直されている。科学技術用の高性能計算システムなどを開発し人工知能(AI)分野に傾注している。また、量子コンピューターのアプリケーションを開発する専業ベンチャーと業務提携し、量子化学計算領域の技術開発にも経営資源を注ぐ。28日取引終了後、自社製品がライフコーポレーション<8194>のスーパーマーケット「ライフ」各店舗の業務用タブレット端末として採用されることになったと発表、これを材料視する形で物色人気が再燃している。

■DMソリュ <6549>  2,040円  +125 円 (+6.5%)  本日終値

ディーエムソリューションズ<6549>が大幅高で3日続伸。午前10時ごろ、ECサイトの立ち上げをゼロから完全サポートする「ECスターターパック100」をリリースすると発表しており、これが好材料視された。同サービスは、最近需要の高まっているECサイトの新規開設に着目し、サイト構築からWEB広告による集客、商品管理、梱包配送までを完全網羅したパッケージ構成で、30万円分の広告費や合計500個分の梱包作業費、宅配便送料なども含むという。また、総額100万円(税抜)でECをスタートできるという価格設定にもこだわり、ECスタートアップのハードルを下げたとしている。

■アイ・ピー・エス <4390>  2,226円  +118 円 (+5.6%)  本日終値

アイ・ピー・エス<4390>が大幅高で5日ぶりに反発。28日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を51億5000万円から34億円(前年同期比7.6%増)へ、営業利益を11億5000万円から5億8000万円(同6.2%増)へ、最終利益を7億5000万円から3億3500万円(同6.0%増)へ下方修正したが、アク抜け感から買いが入ったようだ。第2四半期に提供開始を予定していた海底ケーブルシステムC2Cによる国際通信回線について、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う物流や人の移動の制限などの影響を受けて、開通時期が想定以上に遅延。そのためマニラ-香港間は開通し、国際通信回線の提供を開始した一方、マニラ-シンガポール間は調整に時間が掛かり、結果として両区間を一括して提供することが求められている顧客に対する引き渡し時期が遅れていることが要因としている。ただ、同国際通信回線の提供による売上高・利益の計上は第3四半期に行えるとしており、21年3月期通期業績予想は従来見通しを据え置いている。

■ランサーズ <4484>  1,216円  +64 円 (+5.6%)  本日終値

ランサーズ<4484>が7日ぶりに反発。この日正午ごろ、世界最大級のマルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify」を展開するショッピファイの日本法人Shopify Japan(東京都渋谷区)及び公式パートナーとして企業の「Shopify」導入を支援するフラクタ(東京都渋谷区)と連携し、ECサイトの構築から導入支援、運用までのサポートを開始すると発表しており、これが好感された。今回の連携によりランサーズは、登録しているフリーランスを対象として「Shopify」に関する教育プログラムを実施するほか、研修プログラムを修了したフリーランスの「Lancers」のプロフィールページには、「Shopify」に関する仕事の依頼を受けやすいようバッジを表示する。また、ランサーズ社内の専任担当者が「Shopify」利用者や利用を検討している企業を紹介するとしている。

■識学 <7049>  1,322円  +61 円 (+4.8%)  本日終値

識学<7049>が5日ぶりに反発。この日の午前中、プロバスケットボールチーム「福島ファイヤーボンズ」を運営する子会社福島スポーツエンタテインメントが、福島県の地元テレビ局4局とオフィシャルスポンサー契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回、地元テレビ局である福島テレビ(福島市)、福島中央テレビ(郡山市)、福島放送(郡山市)、テレビユー福島(福島市)の4局とスポンサー契約を締結したことで、メディアとの連携をより強化することが可能となり、チームに対する関心度の向上に伴う公式戦の観客動員数の増加を図るとしている。

■ジーニー <6562>  648円  +26 円 (+4.2%)  本日終値

ジーニー<6562>が後場一段高。同社はきょう、DOOH(デジタル屋外広告)プラットフォーム「HIT-DSP」のサービス提供を10月1日から開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。「HIT-DSP」は、ヒット(東京都中央区)が持つ大型屋外広告ビジョンと、ジーニーのDSP広告運用技術を掛け合わせたサービス。両社は今年1月の業務提携以降、ヒットが首都高速道路沿いに展開する「首都高速デジタルLEDボード」(12面ネットワーク)、渋谷の「シブハチヒットビジョン」、大阪の「新御堂筋デジタルLEDボード」(4面ネットワーク)及び道頓堀に位置する「ツタヤエビスバシヒットビジョン」で、プログラマティックOOH(屋外広告)配信サービスを進めてきた経緯がある。

■アディッシュ <7093>  3,040円  +117 円 (+4.0%)  本日終値

アディッシュ<7093>が4日ぶりに反発。午前10時ごろ、求人広告会社や求人メディア、派遣/転職支援会社などを対象に、求人広告審査サービスの提供を正式に開始したと発表しており、新サービスの業績への貢献が期待されている。新サービスは、入稿原稿をもとに、頻繁な法律の改訂や業界のガイドライン変更にも対応したことが特徴で、雇用対策法、職業安定法、男女雇用機会均等法、景表法、著作権などの観点でリスクがないかの確認を含む校閲を代行するという。また、求人広告における審査の自動化を行うためのテキスト分類などのアノテーション作業を、求人広告審査と同時に作業しハイブリッド化することで、求人広告審査とアノテーションを個別に依頼するよりも、同時対応することで価格を抑えた提供が可能という。

●ストップ高銘柄

カワセコンピ <7851>  390円  +80 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値

鈴与シンワート <9360>  3,710円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

ディ・アイ・システム <4421>  2,159円  +375 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

まぐまぐ <4059>  4,260円  +700 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

ログリー <6579>  4,500円  +700 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

Nuts <7612>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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