前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■三菱UFJ <8306> 416.1円 (-20円、-4.6%)
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> などメガバンクが軟調な動き。9月29日の米国株市場ではNYダウが4日ぶりに反落となるなか、ゴールドマン・サックスやシティグループなど大手金融機関が軟調だった。新型コロナウイルス感染症の再拡大が観測されるなか、米景気先行きに対する警戒感から米長期金利も低下傾向にあり、銀行セクターには逆風が意識される局面にある。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクにとっては運用環境の悪化を警戒する売りが優勢となった。
■日経レバ <1570> 20,700円 (-630円、-3.0%)
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が4日ぶり反落、2万1000円台を割り込んだ。日経平均にリンクされたETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると、個人投資家を中心とした短期資金の売り買いが活発化する傾向がある。9月30日は、後場寄りに日経平均がギャップダウンスタートとなり、いきなり下げ幅を広げたことで、これに連動する形で水準を切り下げた。9月30日午前中に行われた大統領候補による公開討論ではバイデン氏優勢との見方が強まった。これを背景に米株先物が売られ、日経平均も先物主導の仕掛け的な売りが後場寄りに入った。
■国際石開帝石 <1605> 563.5円 (-15.5円、-2.7%)
国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> など資源開発関連株が下落。9月29日の欧米株市場は、新型コロナの感染再拡大による経済活動への影響を警戒して総じて売りが優勢だったが、この流れは景気先行き不透明感から原油市況にも及んだ。29日のWTI原油先物価格は1ドル31セント安の1バレル=39ドル29セントと急落、40ドル台を再び割り込んだ。米国株市場ではシェブロン、エクソンモービルなどのエネルギー関連株の下げが目立っており、東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となった。
■トヨタ <7203> 6,932円 (-181円、-2.5%)
トヨタ自動車 <7203> が続落。注目された米大統領候補の討論会はトランプ氏が冷静さを欠いたとの見方で、バイデン氏に軍配を上げる声が強かったもようで、株式市場はネガティブに反応した。全体リスク回避ムードとなるなか、外国為替市場でも1ドル=105円50銭近辺まで円高が進み、為替感応度の高い同社株には売り圧力を助長する形となった。新型コロナウイルス感染が再拡大しているタイミングということもあって、増税への警戒感がドル売りを誘発した。
※30日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース