株価指数先物【寄り前コメント】クレディスイスのショートカバーを意識、ネクソン組み入れで先物に調整買い需要

市況
2020年10月23日 8時02分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 23590 +90 (+0.38%)

TOPIX先物 1627.0 +5.0 (+0.30%)

シカゴ先物 23580 +80

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

22日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。新規失業保険申請件数が多くの州で減少するなど改善がみられたほか、9月の中古住宅販売件数が予想を上回る増加となったことが好感された。追加経済対策を巡る不透明感から一時下落する場面もあったが、その後、ペロシ下院議長の楽観的な発言が伝わり、引けにかけて切り返す展開に。原油高を受けたエネルギー株のほか、長期金利の上昇を受けて金融株の上昇が目立っていた。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比80円高の2万3580円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比40円安の2万3460円で始まり、その後は2万3500円から2万3540円辺りでの底堅い展開が続いており、米国市場の取引開始後に一時2万3480円と2万3500円を下回る場面がみられたが、引けにかけての米国市場の切り返しを受けて2万3600円まで上げ幅を広げている。

米国市場は経済対策を巡る交渉の行方を睨んだ相場展開のなか、報道などに振らされる展開が続いている。22日の再協議の行方を見極めたいとするムードのほか、週末要因もあってシカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行となろうが、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。また、昨日はクレディスイスからのショートなどにより下落となった。マザーズ先物の急落など売り仕掛け的な動きとはいえ、ややセンチメントを冷ましていることも手掛けづらくさせそうだ。

引き続き2万3500円レベルでの底堅さが期待される一方、オプションの建玉からも2万3000円割れを想定したショートに傾いている需給状況である。それゆえに底堅さが確認される場面では2万4000円を意識したヘッジ対応の買いが入りやすい。短期的な売買が中心であり、クレディスイスからのショートカバーも意識されそうだ。

また、ファミリーマート <8028> の上場廃止が決まり、ネクソン <3659> が新たに日経平均構成銘柄に追加される。このため、ネクソンが買われことが予想されるほか、先物には調整買いが入る可能性があり、需給面での下支えになりそうだ。NT倍率は先物中心限月で一時14.51まで上昇しており、今週は14.40から14.50レベルでの推移が続いている。NT低下を狙った動きもみられたが、上昇傾向は継続。NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるポジションを積み増し、スプレッド狙いを継続しておきたい。

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