前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2020年10月27日 5時20分

■東京製鉄 <5423>  699円 (-51円、-6.8%)

東京製鐵 <5423> が急反落。同社は23日取引終了後に、21年3月期通期の単独業績予想を修正。営業利益見通しは前期比69.5%減の53億円(従来予想は62億円)に下方修正した。新型コロナウイルスの影響で国内の鋼材需要が低迷し、鋼材市況の回復が遅れるなか、足もとの製品出荷数量や出荷単価がともに想定を下回って推移していることが主な要因。また、主原料の鉄スクラップが海外で値上がりしていることも重荷になるとしている。なお、売上高見通しは同25.5%減の1340億円と従来計画を据え置いている。

■日本MDM <7600>  2,065円 (-80円、-3.7%)

日本エム・ディ・エム <7600> が大幅3日続落。前週末23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が73億円から77億5000万円(前年同期比11.8%減)へ、営業利益が5億5000万円から8億2000万円(同35.2%減)へ、純利益が3億3000万円から5億2000万円(同43.6%減)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。国内で、人工関節及び脊椎固定器具分野における新型コロナウイルス感染症の影響による症例数の減少が、想定と比較して少なかったことが貢献した。また米国でも、一時延期されていた人工関節分野における手術が早期に再開され、症例数が速やかに回復したことで、想定と比較して症例数の減少が少なかったことも寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化していることを受けて、売上高を178億円から174億円(前期比3.8%減)へ下方修正したが、営業利益22億円(同16.8%減)、純利益16億円(同26.1%減)は従来見通しを据え置いている。

■SBG <9984>  6,888円 (-194円、-2.7%)

ソフトバンクグループ <9984> の株価変調が続いた。売買代金は東証1部上場企業で2位以下に大差をつけて断トツの水準をこなしたが、小幅ながら26日で5日続落となった。米ハイテク株のオプション取引でコールを大量購入していることからハイテク株比率の高いナスダック総合指数との株価連動性が指摘されているが、前週後半はナスダック指数が戻りに転じたにも関わらず、同社の株高には反映されていない。また、同社が出資する中国アリババ集団の傘下企業である金融会社アント・グループの上海市場上場は買い材料ながら、株価にはすでに織り込みが進んだとの見方が強い。11月9日の決算発表を前に機関投資家などが買いポジションを低めているとの観測もある。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.