株価指数先物【寄り前コメント】ワクチン開発の進展が海外勢のリスク選好姿勢を強める

市況
2020年11月17日 8時09分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 26060 +70 (+0.26%)

TOPIX先物 1741.0 +6.0 (+0.34%)

シカゴ先物 26175 +185

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

16日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。先週発表されたファイザーの新型コロナワクチンの有効性に続き、モデルナが開発中であるワクチンの暫定分析において、新型コロナウイルス予防で94.5%の有効性が確認されたと伝わったことが好材料視されている。これを受けて景気敏感株への物色が強まり、NYダウ、S&P500は史上最高値を更新した。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比185円高の2万6175円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比40円高の2万5940円で始まった。その後、グローベックスの米株先物の強い値動きを受けて一時2万6210円まで上昇。米国市場の取引開始後はじりじりと上げ幅を縮める流れとなったが、2万6000円を上回って取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まる可能性が高く、2万6000円を固める動きが意識されてこよう。急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるが、VIX指数が22.45まで低下しているほか、新型コロナウイルスを抑えるワクチン開発の進展が海外勢のリスク選好姿勢を強めることになりそうだ。海外勢はより日本株のポジションを積み上げざるを得ない状況と考えられ、短期筋の売り仕掛け的な動きがあったとしても、ここは押し目買いの好機として捉えられそうである。

インデックスに絡んだ売買が先行する形となるため、日経225型、TOPIX型のいずれにも資金が流入しやすい。ただし、NT倍率は先物中心限月で14.98まで上昇してきており、心理的な節目となる15.00に接近してきている。TOPIX型の割安感が意識されやすいほか、米国においても景気敏感株への物色が強まっていることもあり、NTショート(日経225先物売り、TOPIX先物買い)にシフトすることも一考であろう。また、先物にはヘッジ対応の買いが入りやすい需給状況と考えられるため、TOPIX比率を高めることにより、よりロングに傾けておきたいところでもあるだろう。

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