「ライブコマース」が急浮上、ポストコロナ時代の新たなECとして脚光<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
2 全固体電池
3 コロナウイルス
4 冷凍冷蔵設備
6 電気自動車関連
9 太陽光発電関連
10 マスク
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」10時30分時点で、「ライブコマース」が29位に上昇した。
中国で年間最大のインターネット通販セールである「独身の日」が、11月12日深夜0時(日本時間午前1時)に終了したが、同国Eコマース(EC)最大手のアリババ集団のセール期間中の累計取扱高が4982億元(約7兆9000億円)を記録し、19年の1.9倍に拡大して過去最高を記録した。特に今年の「独身の日」セールでは、「ライブコマース」の利用が拡大したと各メディアで報じられており、これを機に関心が高まっている。
ライブコマースは、インターネット上で配信される生放送(ライブ)で商品を紹介しながら購入につなげる即売スタイルの手法で、「ネット上で行われる実演販売」「ネット版テレビショッピング」と考えるとわかりやすい。一般的なテレビショッピングやECが発信側から一方向に情報を伝えるのに対し、ライブコマースでは視聴者がリアルタイムで質問やコメントを通じて出演者とコミュニケーションをとることができるのが特徴で、視聴者は商品に関する疑問や使用感を確認できることから購入後に使用するイメージが湧きやすく、高い成約率につながるとされている。
日本では17年から18年にかけてライブコマース熱が高まったものの、その後撤退するケースもあり、関心は薄まっていたが、ここ最近の中国EC市場におけるライブコマースの台頭で、再び熱が高まる可能性が高い。この日の関連銘柄ではヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>、ホットリンク<3680>、楽天<4755>などが堅調な動きとなっている。