【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、買い意欲旺盛で連日で29年半ぶりの高値 (11月27日)

市況
2020年11月27日 17時31分

日経平均株価

始値  26530.28

高値  26672.40(13:51)

安値  26419.05(11:07)

大引け 26644.71(前日比 +107.40 、 +0.40% )

売買高  15億2950万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆4069億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日続伸、連日で29年半ぶりの高値を更新

2.前日の米国株市場は休場で手掛かり材料難も買い意欲は旺盛

3.新型コロナ感染者数拡大もワクチン開発期待で強気相場継続

4.ハイテク株のほか鉄鋼、非鉄など景気敏感株、不動産も高い

5.TOPIXのリバランスに伴い全体売買代金は大きく膨らむ

■東京市場概況

前日の米国市場は、感謝祭(サンクスギビング)の祝日で休場だった。

東京市場では強弱感対立のなかも次第に這い優勢に傾き、日経平均株価は4日続伸で29年半ぶりの高値を連日更新となった。

27日の東京市場は、取引開始前は前日の米国株市場が感謝祭の祝日に伴う休場だったことで手掛かり材料に欠け、為替の円高や週末要因も考慮して利益確定売りに押される展開が想定された。しかし、実際は大型株中心に幅広く買い優勢の地合いとなった。新型コロナウイルスの感染者数拡大に対する懸念も、ワクチン開発期待を背景とした経済正常化への思惑が勝り、リスクを取る動きを後押しした。半導体関連などハイテク株や、鉄鋼、非鉄と言った景気敏感株が堅調だったほか、不動産セクターにも買いが目立った。東証1部の7割近い銘柄が上昇した。また、東証1部の売買代金はTOPIXリバランスに伴う売買の影響もあって大きく膨らみ3兆4000億円台と今月11日以来の高水準となった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>も買いが優勢だった。日本電産<6594>、キーエンス<6861>なども高い。エムスリー<2413>も堅調。富士通<6702>が買われ、HOYA<7741>も値を上げた。ハイアス・アンド・カンパニー<6192>、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>、モリテック スチール<5986>、東京製綱<5981>などがストップ高。東京ドーム<9681>は気配値のまま値幅制限上限まで買われ大量の買い物を残した。

半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。リクルートホールディングス<6098>が下落、ダイキン工業<6367>も冴えない。ジャステック<9717>、タカショー<7590>が急落、西松屋チェーン<7545>なども売られた。ジェイリース<7187>、菱洋エレクトロ<8068>などの下げも目立った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エムスリー <2413> 、ファストリ <9983> 、第一三共 <4568> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約94円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、ダイキン <6367> 、ネクソン <3659> 、日産化 <4021> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約31円。

東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)不動産業、(3)非鉄金属、(4)医薬品、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)銀行業、(3)輸送用機器、(4)空運業、(5)鉱業。

■個別材料株

△プラマテルズ <2714> [JQ]

双日プラネットによるTOB価格にサヤ寄せ。

△メディカルN <3645> [東証M]

来年1月から宅地建物取引業を開始へ。

△リアルワルド <3691> [東証M]

「すーちゃんモバイル比較」を譲受。

△アステリア <3853>

「バーチャル株主総会ソリューション」が明治安田生命に採用。

△ロコガイド <4497> [東証M]

彦根市に「混雑ランプ」を提供。

△東京綱 <5981>

世界唯一の炭素繊維複合材ケーブルが米国のトンネル拡張事業に採用。

△HyAS&C <6192>

監理銘柄(審査中)の指定を解除。

△セラク <6199>

東海東京証券が新規に買い推奨。

△プロルート <8256> [JQ]

「仮想市場」をオンラインストア及び本社展示場スペースにオープン。

△東京ドーム <9681>

三井不によるTOB観測受け買い注文殺到。

▼テクノフレ <3449> [東証2]

今期経常を一転22%減益に下方修正。

▼菱洋エレク <8068>

今期経常を32%下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)HyAS&C <6192> 、(2)ダイヤHD <6699> 、(3)モリテック <5986> 、(4)東合成 <4045> 、(5)セラク <6199> 、(6)東京ドーム <9681> 、(7)東京綱 <5981> 、(8)OKAYA <6926> 、(9)アステリア <3853> 、(10)WSCOPE <6619>

値下がり率上位10傑は(1)ジャステック <9717> 、(2)タカショー <7590> 、(3)西松屋チェ <7545> 、(4)ジェイリース <7187> 、(5)アトラエ <6194> 、(6)稀元素 <4082> 、(7)菱洋エレク <8068> 、(8)大同工 <6373> 、(9)マルカ <7594> 、(10)Mスター <4765>

【大引け】

日経平均は前日比107.40円(0.40%)高の2万6644.71円。TOPIXは前日比8.27(0.47%)高の1786.52。出来高は概算で15億2950万株。東証1部の値上がり銘柄数は1500、値下がり銘柄数は608となった。日経ジャスダック平均は3661.99円(31.20円高)。

[2020年11月27日]

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