明日の株式相場に向けて=コロナ感染拡大に12月ピーク説も、ワクチン期待相場続く

市況
2020年12月9日 17時16分

9日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比350円高と4日ぶりに反発。終値ベースでの年初来高値を更新した。英国での新型コロナワクチンの接種開始が好感されたほか、10月機械受注が市場予想を上回ったことも好感され、先行きの景気回復期待が膨らんだ。

とりわけ、ワクチンに関しては米国でも早ければ11日にも接種が始まる可能性がある、との報道も流れている。有効なワクチンはコロナ禍の状況を一気に変えることにもつながるだけに、ワクチン期待相場は当面続くだろう。

また、足もとでは新型コロナウイルス感染拡大が続き、「第3波」の行方が話題を集めているが、国内大手証券では「12月は年間で最大の経済活動量があり、必然的に接触頻度が高まってしまう」としたうえで「1月以降は経済活動が季節的に低下し2月は年間で最低となる」と指摘。12月をピークに新年に向け感染者数は減少傾向となる可能性もみている。

こうしたなか、株式市場では日経平均株価の2万7000円意識の展開が続きそうだ。足もとでは、日経平均株価が上昇基調を強める一方で東証マザーズ指数は軟調状態が続く。当面は景気敏感株が優勢で日本製鉄<5401>や商船三井<9104>といった銘柄の底堅い展開が予想される。

明日は、国内では10~12月法人企業景気予測調査や11月都心オフィス空室率が発表される。また、明晩には欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される。ECB理事会では「金融政策の再調整」に踏み切るとの観測が浮上。資産購入の特別枠(PEPP)の期限延長や上積みが議論されるともみられており、その結果は関心を集めそうだ。

出所:MINKABU PRESS

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