【↓】日経平均 大引け| 反落、新型コロナの感染拡大で利益確定売りが優勢 (12月10日)

市況
2020年12月10日 17時38分

日経平均株価

始値  26688.50

高値  26852.77(13:53)

安値  26639.98(09:05)

大引け 26756.24(前日比 -61.70 、 -0.23% )

売買高  11億8216万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆7269億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、新型コロナ感染拡大など警戒し利食い優勢

2.米株市場ではナスダックの下げが大きく、ハイテク株に逆風

3.あすにメジャーSQ算出を控え、先物絡みで不安定な動きに

4.SBGが大商いで値を飛ばす展開、日経平均を下支える格好

5.EV関連やその周辺に買いが広がり、材料株人気盛り上がる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比105ドル安と反落した。米追加経済対策に対する不透明感が台頭するなか、新型コロナワクチンの接種が始まった英国で深刻なアレルギー反応が2例報告されたことも警戒された。

東京市場では、売りに押される展開で日経平均株価は反落した。途中、プラス圏に切り返す場面もあったが、後場終盤は買いが続かなかった。

10日の東京市場は、利益確定の売りが優勢となった。新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に加速するなか、前日の米国株市場では主要株指数が総じて安く、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下げがきつかったこともあって、東京市場でも半導体関連など輸出ハイテクセクター中心に売りがかさんだ。あすにメジャーSQ算出を控えており、全体は先物絡みのインデックス買いで不安定な動きをみせた。主力株では日経平均寄与度の高いソフトバンクGが高水準の商いをこなして大きく上昇、一時は日経平均もプラス圏に浮上する場面があった。個別では電気自動車(EV)関連及びその周辺の水素関連や2次電池関連株などに人気化する銘柄が多く、大幅高するものが相次いだ。東証1部の売買代金は2兆7000億円と12月2日以来の水準に膨らんだ。

個別では、ソニー<6758>が軟調、ファーストリテイリング<9983>が売られた。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>なども安い。ダイキン工業<6367>が値を下げ、SUMCO<3436>も売りに押された。ファーストリテイリング<9983>も下落した。日本金属<5491>が急落、アトラ<6029>、アステリア<3853>なども大幅安。ブイキューブ<3681>、アイスタイル<3660>などの下げも目立った。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金を集めて大幅高に買われた。トヨタ自動車<7203>も商いを伴い上値指向。ANAホールディングス<9202>も堅調な動き。エーザイ<4523>、オリエンタルランド<4661>も上昇した。名村造船所<7014>が急伸、オハラ<5218>、シルバーライフ<9262>なども大きく値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エーザイ <4523> 、トヨタ <7203> 、キヤノン <7751> 、セブン&アイ <3382> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約195円。うち177円はSBG1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約128円。

東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)水産・農林業、(3)石油石炭製品、(4)空運業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)金属製品、(3)ガラス土石製品、(4)精密機器、(5)保険業。

■個別材料株

△ハードオフ <2674>

11月度の既存店売上高は2ヵ月連続プラス。

△サトウ食品 <2923> [東証2]

上期経常は8億円の黒字に急浮上で上振れ着地。

△アイネスト <3390> [JQ]

非開示だった今期経常は黒字浮上へ。

△ベース <4481> [東証2]

12月16日付で東証1部に指定へ。

△愛知鋼 <5482>

新型「MIRAI」の高圧水素系部品にステンレス鋼が採用。

△インテM <7072> [東証M]

新サービス「IM-UID」発表。

△理経 <8226> [東証2]

自律制御シ研 <6232> [東証M]などとドローン開発用エミュレータを共同開発へ。

△シルバライフ <9262>

8-10月期経常は5割増益。

△九州電 <9508>

三菱UFJMS証券が投資判断「強気」に格上げ。

△丹青社 <9743>

21年1月期業績を上方修正。

▼三栄建築 <3228>

戸建住宅の契約棟数と契約金額の伸び鈍化。

▼ステムリム <4599> [東証M]

8-10月期は営業赤字が拡大。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)名村造 <7014> 、(2)オハラ <5218> 、(3)シルバライフ <9262> 、(4)SBG <9984> 、(5)サイバーリン <3683> 、(6)東洋エンジ <6330> 、(7)東京綱 <5981> 、(8)中外炉 <1964> 、(9)ダイヤHD <6699> 、(10)サノヤスHD <7022>

値下がり率上位10傑は(1)日金属 <5491> 、(2)アトラ <6029> 、(3)ケイアイ不 <3465> 、(4)三栄建築 <3228> 、(5)アステリア <3853> 、(6)ブイキューブ <3681> 、(7)日本アジアG <3751> 、(8)ソウルド <6553> 、(9)今仙電機 <7266> 、(10)アイスタイル <3660>

【大引け】

日経平均は前日比61.70円(0.23%)安の2万6756.24円。TOPIXは前日比3.21(0.18%)安の1776.21。出来高は概算で11億8216万株。東証1部の値上がり銘柄数は739、値下がり銘柄数は1339となった。日経ジャスダック平均は3680.36円(7.25円安)。

[2020年12月10日]

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