【↓】日経平均 大引け| 3日続落、米株急落や円高で自動車株などが安い (1月5日)
始値 27151.38
高値 27279.78(10:13)
安値 27073.46(13:17)
大引け 27158.63(前日比 -99.75 、 -0.37% )
売買高 9億8953万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1336億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続落、前日の米国株の急落を受け売り優勢に
2.ジョージア州上院選決選投票を控え、結果を見極めたいとの思惑
3.半導体関連などハイテク株が買われ、一時プラス圏浮上の場面も
4.政府が緊急事態宣言発令を検討することを表明、上値を押さえる
5.円高が進み、自動車株など為替感応度の高い輸出セクターが軟調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比382ドル安と3日ぶりに反落した。新型コロナウイルス感染拡大や、米ジョージア州の上院決戦投票を控え利益確定売りが優勢となった。
東京市場では、前日の米株急落を受け売りに押される展開となり、日経平均株価の下値模索が継続した。ただ、下値では押し目買いが入り下げ幅は限定的だった。
5日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って大幅下落したことを受け、リスク回避の売りに押された。国内外で新型コロナウイルスの感染拡大が勢いを増していることに加え、米国で5日に行われるジョージア州の上院選2議席の決選投票を控え、この結果を見極めたいとの思惑が見送りムードにつながっている。政府が7日にも東京都など1都3県を対象に緊急事態宣言の再発令を検討すると表明したこともネガティブ材料となっている。ただ、下値では買い板が厚く、アジア株が堅調だったこともあって、前場中盤と後場寄りに日経平均が小幅プラス圏に浮上する場面もあった。半導体関連などを中心にハイテク株に値を上げる銘柄が多く全体相場を支える形となった。一方、外国為替市場でドル売りの動きが強まり、円高に振れたことで為替感応度の高い自動車株などが売られた。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が大幅に値を下げたほか、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。キーエンス<6861>が下落、武田薬品工業<4502>、リクルートホールディングス<6098>なども冴えない。レノバ<9519>、イーレックス<9517>が利益確定売りで水準を切り下げた。シンシア<7782>が急反落、マネックスグループ<8698>も大きく利食われた。
半面、任天堂<7974>が堅調。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>など半導体関連が買われ、村田製作所<6981>、日本電産<6594>も上昇した。富士フイルムホールディングス<4901>が値を上げ、Zホールディングス<4689>も物色人気に。タカキュー<8166>が値上がり率トップに買われ、ピーバンドットコム<3559>が大幅高。ペプチドリーム<4587>が物色人気となり、新日本理化<4406>も活況高となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、信越化 <4063> 、富士フイルム <4901> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約84円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、中外薬 <4519> 、ダイキン <6367> 、第一三共 <4568> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約112円。うち68円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)電気機器、(3)金属製品、(4)海運業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)医薬品、(3)輸送用機器、(4)空運業、(5)精密機器。
■個別材料株
△ETS・HD <1789> [JQ]
メガソーラー関連の受注拡大期待で人気化。
△恵和 <4251>
高機能フィルムが新型「MIRAI」に採用される。
△ペプドリ <4587>
20年12月期業績予想を上方修正。
△サンバイオ <4592> [東証M]
「SB623」フェーズ2試験の中間解析結果が米学会誌に掲載。
△富士フイルム <4901>
遺伝子治療薬のプロセス開発・原薬製造拠点を新設。
△東邦鉛 <5707>
豪州子会社の資産など売却で特別利益を計上へ。
△インソース <6200>
12月の講師派遣型研修実施回数は8.7%増。
△明電舎 <6508>
「25年3月期に売上高営業利益率6%目標」との報道。
△松尾電 <6969> [東証2]
東証が上場廃止にかかる猶予期間からの解除を発表。
▼GAテクノ <3491> [東証M]
公募増資による1株当たり利益の希薄化を懸念。
▼シンシア <7782>
東証がきょうから信用規制。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)タカキュー <8166> 、(2)PバンCOM <3559> 、(3)神栄 <3004> 、(4)マーキュリア <7190> 、(5)ペプドリ <4587> 、(6)インソース <6200> 、(7)東京綱 <5981> 、(8)ダイコー通産 <7673> 、(9)BEENOS <3328> 、(10)日理化 <4406> 。
値下がり率上位10傑は(1)シンシア <7782> 、(2)ギフティ <4449> 、(3)SREHD <2980> 、(4)セレス <3696> 、(5)日本コークス <3315> 、(6)アイエスビー <9702> 、(7)ブレクスルー <2464> 、(8)マネックスG <8698> 、(9)AGS <3648> 、(10)OKAYA <6926> 。
【大引け】
日経平均は前日比99.75円(0.37%)安の2万7158.63円。TOPIXは前日比3.37(0.19%)安の1791.22。出来高は概算で9億8953万株。東証1部の値上がり銘柄数は897、値下がり銘柄数は1184となった。日経ジャスダック平均は3735.40円(12.06円高)。
[2021年1月5日]
株探ニュース