【↑】日経平均 大引け| 5日続伸、米追加経済対策の発表目前で期待感浮上 (1月14日)
始値 28442.73
高値 28979.53(14:00)
安値 28411.58(09:01)
大引け 28698.26(前日比 +241.67 、 +0.85% )
売買高 14億1374万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆2420億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日続伸、一時500円超の上昇も終盤上げ幅縮小
2.朝方は小安く始まるも、その後次第高で上げ足を加速する展開
3.バイデン次期米大統領の追加経済対策の発表目前で期待感浮上
4.後場は一段高スタート、終盤は半導体株が値を崩し地合い悪化
5.値上がり数を値下がりが上回るが、売買代金は高水準に膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比8ドル安と小反落した。追加経済対策への期待が高まるなか、景気敏感株などに対する利益確定売りが膨らんだ。
東京市場ではリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は後場に先物主導で500円を超える上昇をみせる場面もあったが、終盤は伸び悩んだ。
14日の東京市場は、朝方に日経平均が小幅安でスタートしたが、その後は大きく買い優勢に傾き、先物へのショートカバーなどを絡め上げ足を加速、上げ幅は一時520円あまりに達した。一時は2万9000円大台を目前に捉える場面もあった。現地時間14日にバイデン次期米大統領が追加経済対策の発表を予定しており、これに期待する買いが広範囲に入った。ただ、前場に全体相場の上げを先導した半導体関連株が後場後半に崩れ、日経平均はその後は上げ幅を急速に縮める展開を強いられることに。結局240円あまりの上昇で着地している。値上がり銘柄数を値下がりが上回り、TOPIXの上げ幅は8ポイント台にとどまった。東証1部の売買代金は3兆2000億円台と大きく膨らみ、昨年11月末以来の高水準だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が2000億円を超える売買代金をこなし上昇、ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も出来高を伴い買いが優勢だった。イワキ<8095>が値上がり率トップに買われ、エスプール<2471>、マネックスグループ<8698>も大幅高。日本電波工業<6779>、TSIホールディングス<3608>が物色人気、吉野家ホールディングス<9861>、ジャパンマテリアル<6055>なども水準を切り上げた。
半面、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>は後場に入り値を崩す展開となった。日本電産<6594>も安い。武田薬品工業<4502>が売りに押され、HOYA<7741>も冴えない。デンソー<6902>、ダイフク<6383>も下落した。セラク<6199>が急落、神栄<3004>も大幅安。ディップ<2379>、パソナグループ<2168>なども大きく売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、セコム <9735> 、安川電 <6506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約155円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、オリンパス <7733> 、日東電 <6988> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約49円。うち25円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)陸運業、(3)情報・通信業、(4)証券商品先物、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)その他金融業、(5)金属製品。
■個別材料株
△シンワワイズ <2437> [JQ]
第2四半期営業損益が黒字転換。
△エスプール <2471>
21年11月期は2ケタ営業増益見通しで連続増配へ。
△パルHD <2726>
9-11月期29%営業増益。
△明光ネット <4668>
第1四半期営業利益は2割強の増益。
△マクビープラ <7095> [東証M]
水戸証券が新規「A」でカバレッジ開始。
△幸和製 <7807> [JQ]
21年2月期業績予想を上方修正。
△グラファイト <7847> [JQ]
9-11月期経常益91%増。
△イワキ <8095>
21年11月期は28%営業増益で2円増配を見込む。
△山陽百 <8257> [JQ]
山陽電 <9052> によるTOB価格2630円にサヤ寄せ。
△吉野家HD <9861>
9-11月期営業損益は6億円強の黒字転換。
▼インタライフ <1418> [JQ]
21年2月期業績予想を下方修正。
▼スターマイカ <2975>
今期経常は9%減益、6円減配へ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)イワキ <8095> 、(2)東京綱 <5981> 、(3)エスプール <2471> 、(4)マネックスG <8698> 、(5)明光ネット <4668> 、(6)パルHD <2726> 、(7)ウェーブHD <7940> 、(8)井筒屋 <8260> 、(9)日電波 <6779> 、(10)ニコン <7731> 。
値下がり率上位10傑は(1)セラク <6199> 、(2)神栄 <3004> 、(3)GMB <7214> 、(4)ヴィッツ <4440> 、(5)スターマイカ <2975> 、(6)ディップ <2379> 、(7)レオパレス <8848> 、(8)パソナG <2168> 、(9)エンビプロ <5698> 、(10)ダイコー通産 <7673> 。
【大引け】
日経平均は前日比241.67円(0.85%)高の2万8698.26円。TOPIXは前日比8.88(0.48%)高の1873.28。出来高は概算で14億1374万株。東証1部の値上がり銘柄数は1000、値下がり銘柄数は1090となった。日経ジャスダック平均は3784.60円(23.87円安)。
[2021年1月14日]
株探ニュース