東京株式(前引け)=続落、目先はリスク回避の売り圧力優勢に
18日前引けの日経平均株価は前営業日比236円44銭安の2万8282円74銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は4億7873万株、売買代金概算は1兆228億1000万円。値上がり銘柄数は861、対して値下がり銘柄数は1185、変わらずは136銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前週末の欧米株安を受け総じてリスク回避の売りが優勢となり、日経平均は下値模索の動きが続いた。バイデン新政権発足を今週20日に控えるが、米追加経済対策の内容が明らかとなったことから、目先は政策期待で買われた分の利益確定売りに押される展開となっている。前場取引時間中に予定されていた中国の10~12月期GDPなど複数の中国の重要経済指標発表を前に、日経平均は途中下げ渋る場面があったが、発表後も上値は重いままだった。ただ、個別材料株物色意欲は旺盛で、テーマ買いの動きに乗り大きく株価水準を切り上げる銘柄も相次いでいる。
個別では東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連が軟調でソニー<6758>も売りに押された。ファナック<6954>も値を下げた。プレサンスコーポレーション<3254>、スターティアホールディングス<3393>が急落、ニコン<7731>も売られた。半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本電産<6594>も朝安後に大きく切り返したほか、エムスリー<2413>、レノバ<9519>もしっかり。東京エネシス<1945>がストップ高に買われ、ユアテック<1934>、キャリアリンク<6070>、神栄<3004>などが急騰した。