前週末22日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年1月25日 5時30分

■アルペン <3028>  2,394円 (+101円、+4.4%)

アルペン <3028> が4日続伸、昨年来高値を更新した。21日の取引終了後、21年6月期の連結業績予想について、売上高を2300億3000万円から2350億円(前期比7.8%増)へ、営業利益を63億9500万円から133億円(同3.2倍)へ、純利益を36億1900万円から84億4000万円(前期1700万円)へ上方修正したことが好感された。上期に新型コロナウイルス感染症の拡大によるマイナス影響があったものの、密を避けられるスポーツやレジャーとして、ゴルフやアウトドア用品が好調に推移したほか、注力していたスポーツアパレルが伸長し、売上高が前回予想を上回ったという。また、在庫水準の適正化による処分販売の減少と、適切な売価コントロールにより売上総利益率が改善したことに加え、コロナ禍を契機に経費水準の見直しを行ったことも寄与した。

■カプコン <9697>  7,140円 (+270円、+3.9%)

カプコン <9697> が4日ぶり大幅反発。21日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を850億円から920億円(前期比12.8%増)へ、営業利益を255億円から305億円(同33.6%増)へ、純利益を180億円から210億円(同31.7%増)へ上方修正したことが好感された。デジタルコンテンツ事業で、新作タイトル「バイオハザード RE:3」が堅調に推移するとともに、前期発売の「モンスターハンターワールド:アイスボーン」が続伸するなど、採算性の高いリピートタイトルが息の長い売行きとなっていることや、3月発売予定の大型新作タイトル「モンスターハンターライズ」の受注が順調な滑り出しとなっていることが要因。また、アミューズメント機器事業で、11月に投入した新機種「モンスターハンター:ワールド」が好調に推移しているほか、当初販売を予定していた1機種に対して3機種の投入を予定していることも寄与するとしている。また、業績予想の修正に伴い、従来25円を予定していた期末配当を10円増額して35円にするとあわせて発表しており、これも好材料視された。年間配当は60円(従来予想50円)となり、前期実績に対しては15円の増配になる予定だ。

■安永 <7271>  1,298円 (+47円、+3.8%)

安永 <7271> が大幅続伸。21日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を285億円から294億円(前期比13.8%減)へ、営業損益を8億円の赤字から5億円の赤字(前期5億1800万円の黒字)へ、最終損益を14億円の赤字から10億円の赤字(同4億2100万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。主にエンジン部品事業で同社及びタイ子会社の売上高が増加し、それに伴い営業利益が良化する見通し。また、為替差益の発生なども寄与する。

■ピープル <7865>  1,202円 (+38円、+3.3%)

ピープル <7865> [JQ]が続伸。同社は21日取引終了後に、20年12月度の月次業績動向(連結)を発表し、売上高が前年同月比52.2%増の約5億8900万円になったことが好感されたようだ。国内外でクリスマス商戦への最後の追い込みや、年始商戦に向けて流通からの出荷依頼が重なったことが売上高の伸びにつながった。国内では屋内遊具・乗り物カテゴリーや育児・家具カテゴリーが好調だったほか、海外でもインターネット店を中心に前年を大きく超える出荷となった。

■ドーン <2303>  3,480円 (+100円、+3.0%)

ドーン <2303> [JQ]が大幅高で3連騰。昨年12月下旬を境に調整を続けていたが、ここにきて売り物が切れて戻り足が鮮明となった。地理情報システムの開発やクラウドサービスを手掛けている。クラウド型緊急通報システム「NET119」が好調なほか、消防機関向け映像通報システム「Live119」も順調に運用実績を重ねている。また、警察向け「Live110」の採用も有力視されている状況で、業績も成長期待が強い。株式需給面では外資系経由の空売り残が積み上がっていたことで、その買い戻し圧力が株価押し上げ要因となっている。

■ブイキューブ <3681>  3,385円 (+95円、+2.9%)

ブイキューブ <3681> が反発。21日の取引終了後、関連会社テレキューブサービスがアルプスアルパイン <6770> と共同で、個室型ワークブース「テレキューブ」を活用した採用活動の実証実験を開始したと発表しており、これが好感された。今回の実証実験は、感染症対策としてオンライン面接が増加している現状を踏まえて行われるもので、アルプスアルへの入社を希望する学生や転職希望の人に、「テレキューブ」の利用券を無償提供することで、学生や転職希望者の負担なく、実際の利用ニーズやサービス課題を検証することを目的としているという。なお、実証実験は3月まで行われる。

■常磐開発 <1782>  9,410円 (+260円、+2.8%)

常磐開発 <1782> [JQ]が反発。22日午後1時15分ごろ、MBOの一環として行われているTOBに関して、公開買い付け者であるエタニティ(福島県いわき市)がTOB価格を7800円から9000円へ引き上げ、買付期間を1月25日までから2月9日までに変更したことが好材料視されたようだ。

■Jテック・C <3446>  3,830円 (+105円、+2.8%)

ジェイテックコーポレーション <3446> が3日ぶりに反発。21日の取引終了後、3次元大量細胞継代培養自動化技術「J-iSS(ジス)」が、近畿経済産業局主催の「関西ものづくり新撰2021」に選定されたと発表しており、これが好材料視された。「関西ものづくり新撰2021」は、独自性・市場性・信頼性が優れている関西ものづくり企業の開発製品・技術などについて、近畿経済産業局が選定するもの。今回選定された「J-iSS」は、低コストかつ大量の細胞が要求される再生医療等製品や創薬スクリーニングの分野に対して適用を目指したもので、経済産業省の戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)の支援・補助のもと、同社と大阪大学とで共同研究開発を行ったとしている。なお、同件による21年6月期の業績への影響は軽微としている。

■メタップス <6172>  770円 (+21円、+2.8%)

メタップス <6172> [東証M]が5連騰。22日、SaaS一元管理ツール「メタップスクラウド」が、米ドキュサインの電子署名「DocuSign eSignature」との連携を開始したと発表しており、これが好感された。「DocuSign eSignature」は、世界で82万社以上が導入し数億人が利用する、世界有数の電子署名。今回の連携により、各SaaSにログインする際に必要なIDやパスワードを個別に管理する必要がなくなり、「メタップスクラウド」の認証基盤を利用することで、「DocuSign eSignature」へのシングルサインオンによるログインが可能になるとしている。

■カンセキ <9903>  3,010円 (+69円、+2.4%)

カンセキ <9903> [JQ]が3日続伸。21日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を397億5800万円から410億円(前期比12.9%増)へ、営業利益を24億2000万円から30億円(同72.0%増)へ、純利益を14億6000万円から18億円(同77.3%増)へ上方修正し、あわせて従来10円を予定していた期末配当を12円に引き上げると発表したことが好感された。巣ごもり需要が継続発生していることや寒波到来により、灯油や暖房用品の動きが活発化したことが要因としている。なお、年間配当は22円(従来予想20円)となり、前期実績に対しては9円50銭の増配となる予定だ。

■ポエック <9264>  3,070円 (+70円、+2.3%)

ポエック <9264> [JQ]が反発。22日午後2時ごろ、「景観配慮型防潮堤SEA WALL(シーウォール)」の大口受注を獲得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。受注金額は6000万円で、納期は21年8月期中の予定。受注先などは非開示としている。なお、21年8月期に売り上げ計上する見込みだが、業績への影響は現在精査中としている。

■ガンホー <3765>  2,600円 (+35円、+1.4%)

ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が続伸。21日の取引終了後、ニンテンドースイッチ向けゲーム「ニンジャラ」が、世界累計600万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これが好材料視された。「ニンジャラ」は、ニンジャ×チャンバラの世界をもとに、「ニンジャガム」と呼ばれるガムを駆使して高低差のあるステージを縦横無尽に駆け巡り、多様な武器で変幻自在の3Dアクションバトルを楽しむことができるニンジャガムアクションゲーム。昨年6月25日にリリースして以降、順調にDL数を伸ばし、今年1月18日に600万DLを突破したという。

■KOA <6999>  1,589円 (+21円、+1.3%)

KOA <6999> が4日続伸し昨年来高値を更新。21日の取引終了後、集計中の第3四半期累計(20年4-12月)連結業績について、売上高が345億5000万円から356億9900万円(前年同期比4.4%減)へ、営業利益が9億円から12億3100万円(同20.7%増)へ、純利益が5億9000万円から8億5100万円(同21.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。主に、全地域における自動車用途向けや欧米地域における代理店向け販売が、想定よりも好調に推移したことが要因としている。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.