【↑】日経平均 大引け| 反発、決算発表横にらみにリスク選好の買い優勢 (1月27日)

市況
2021年1月27日 18時12分

日経平均株価

始値  28665.34

高値  28754.99(09:38)

安値  28542.00(11:15)

大引け 28635.21(前日比 +89.03 、 +0.31% )

売買高  11億5958万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆6188億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は反発、決算発表横にらみにリスク選好

2.IMFの日本経済成長率上方修正はポジティブ材料に

3.ワクチンの普及を背景とする経済正常化期待が支える

4.買い一巡後に軟化し一時マイナス圏も後場は持ち直す

5.FOMC結果とパウエル議長の会見待ちで上値も限定

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比22ドル安と4日続落した。新型コロナウイルスに対する懸念が再び高まったほか、米追加経済対策の不透明から売りが優勢となった。

東京市場では買い先行で始まった後、日経平均株価はいったん値を消す展開となったが、その後再び買いが優勢となるなど方向感の定まりにくい地合いだった。

前日の米国株市場はNYダウナスダック総合指数ともに小動きの展開となり小幅マイナス圏で引けたが、東京市場では国内企業の決算発表を横にらみに、好業績株を中心にリスク選好の流れとなった。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感は強い一方、ワクチン普及を背景とした経済活動の正常化期待が投資家心理を支えている。また、IMFが前日に世界経済見通しを改定したが、今年の日本の成長率予想を前回予測から上方修正したことも好感された。ただ、FOMCの結果公表とパウエルFRB議長の会見を目前に積極的に持ち高を増やす動きは見られず、日経平均は前引けにかけて軟化、一時マイナス圏に沈む場面もあった。後場に入ると再び買い優勢の地合いとなり、日経平均は狭いゾーンながらも強含みで推移した。全体の6割近い銘柄が上昇している。

個別では、キーエンス<6861>が2000円を超える上昇、日本電産<6594>やファナック<6954>も高い。日東電工<6988>が物色され、富士通<6702>も買いが優勢。アンリツ<6754>も高い。日本アジアグループ<3751>が大量の買い物を残しストップ高、JCRファーマ<4552>、東京製綱<5981>も大きく上値を伸ばした。サーバーワークス<4434>が急動意、リョーサン<8140>も値を飛ばした。ダブル・スコープ<6619>が活況高、JUKI<6440>も物色人気。

半面、売買代金トップのエムスリー<2413>が大きく値を下げ、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連も利食われた。ファーストリテイリング<9983>も軟調。サンケン電気<6707>、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が大幅安となり、タツタ電線<5809>、サニックス<4651>なども売られた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日東電 <6988> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 、キヤノン <7751> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約94円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約135円。

東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)電気機器、(3)食料品、(4)その他製品、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)空運業、(4)精密機器、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△LIFULL <2120>

SMBC日興証券が投資評価「1」で新規カバレッジを開始。

△SREHD <2980>

SMBC日興証券が新規「1」でカバレッジ開始。

△ファーマF <2929> [東証2]

田辺三菱と抗体医薬に関する独占的ライセンス契約を締結。

△モノタロウ <3064>

SMBC日興証券が目標株価6200円に引き上げ。

△Ciメディカ <3540> [JQ]

前期経常を39%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△日本アジアG <3751>

MBO価格を1200円に引き上げ。

△ウェルス <3772> [東証2]

特別株主優待を実施へ。

△太洋工業 <6663> [JQ]

加工性や耐熱性に優れた高速伝送用FPCを開発。

△日東電 <6988>

21年3月期業績予想を上方修正。

△リョーサン <8140>

今期経常を一転54%増益に上方修正。

▼FDK <6955> [東証2]

10-12月期(3Q)経常は74%減益。

▼両毛システム <9691> [JQ]

4-12月期(3Q累計)経常は30%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本アジアG <3751> 、(2)ランド <8918> 、(3)サーバワクス <4434> 、(4)リョーサン <8140> 、(5)JCRファ <4552> 、(6)東京綱 <5981> 、(7)クリレスHD <3387> 、(8)ファルコHD <4671> 、(9)SREHD <2980> 、(10)WSCOPE <6619>

値下がり率上位10傑は(1)ポピンズ <7358> 、(2)サンケン <6707> 、(3)ダイヤHD <6699> 、(4)エムスリー <2413> 、(5)アイピーエス <4390> 、(6)日本マイクロ <6871> 、(7)イノテック <9880> 、(8)インフォコム <4348> 、(9)ザッパラス <3770> 、(10)インターアク <7725>

【大引け】

日経平均は前日比89.03円(0.31%)高の2万8635.21円。TOPIXは前日比12.07(0.65%)高の1860.07。出来高は概算で11億5958万株。東証1部の値上がり銘柄数は1291、値下がり銘柄数は814となった。日経ジャスダック平均は3832.61円(9.73円高)。

[2021年1月27日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.