話題株ピックアップ【夕刊】(3):協和キリン、板硝子、GSユアサ

注目
2021年2月5日 15時21分

■協和キリン <4151>  3,200円  +175 円 (+5.8%)  本日終値

4日に決算を発表。「今期税引き前は22%増益、2円増配へ」が好感された。

協和キリン <4151> が2月4日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期の連結税引き前利益は前の期比17.5%増の522億円になり、21年12月期も前期比22.5%増の640億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。

⇒⇒協和キリンの詳しい業績推移表を見る

■北越工業 <6364>  1,121円  +60 円 (+5.7%)  本日終値

北越工業<6364>が後場一段高。午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を300億円から318億円(前期比23.9%減)へ、営業利益を14億円から24億2000万円(同54.5%減)へ、純利益を9億8000万円から17億円(同53.1%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を7円から15円へ引き上げたことが好感された。国内で防災・減災、国土強靱化に沿った公共工事向けの出荷が堅調に推移したほか、海外で一部の地域で流通在庫過多が解消に向かうなどしたことで、販売が想定より早期に回復していることが要因。また、工場の操業度回復と全社的な原価改善活動や経費削減も奏功する見通し。なお、年間配当は20円となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高238億8000万円(前年同期比25.4%減)、営業利益16億3800万円(同60.2%減)、純利益11億2300万円(同60.5%減)だった。

■日本板硝子 <5202>  575円  +30 円 (+5.5%)  本日終値

4日に決算を発表。「今期営業を33%上方修正」が好感された。

日本板硝子 <5202> が2月4日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益は前年同期比55.5%減の80.2億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の90億円→120億円(前期は211億円)に33.3%上方修正し、減益率が57.5%減→43.3%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒日本板硝子の詳しい業績推移表を見る

■プロトコーポレーション <4298>  1,183円  +42 円 (+3.7%)  本日終値

プロトコーポレーション<4298>が5日続伸。株価は一時、前日比7%超高に買われた。SMBC日興証券は4日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を1700円から1800円に引き上げた。第3四半期(20年10~12月)の連結営業利益は前年同期比28.8%増の20億8900万円だった。中古車領域での営業拠点の集約や人員配置の最適化などで経費削減が進んだことが寄与した。同社では、決算発表時に21年3月期連結営業利益を52億2500万円から57億2000万円(前期比11.4%増)に増額修正したが、同証券も同利益の予想を52億円から57億円に見直した。中古車領域では、売り上げ成長は緩やかだが営業の効率化が進んでいるほか、新車領域での成長の芽が育ちつつあることなどを評価している。

■上新電機 <8173>  2,890円  +93 円 (+3.3%)  本日終値

上新電機<8173>が後場上げ幅を拡大。21年3月期の連結業績予想について、売上高を4200億円から4350億円(前期比4.7%増)へ、営業利益を95億円から140億円(同55.9%増)へ、純利益を50億円から80億円(同47.7%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を50円から75円へ引き上げたことが好感された。コロナ禍における「テレワーク」や「巣ごもり」といった新しい生活スタイルの広がりから新たな需要が喚起され、パソコン、プリンタ、テレビ、ゲーム関連商品などが好調に推移したことに加えて、コロナ禍における広告宣伝活動の抑制なども寄与した。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高3408億2300万円(前年同期比7.7%増)、営業利益125億2100万円(同72.8%増)、純利益79億200万円(同63.3%増)だった。

■GSユアサ <6674>  3,405円  +100 円 (+3.0%)  本日終値

ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が大幅反発。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を160億円から200億円(前期比7.7%減)へ、純利益を70億円から90億円(同34.2%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を35円から40円に上方修正したことが好感された。売上高は3800億円(同3.9%減)の従来見通しを据え置いたものの、国内外で自動車電池事業で、補修用販売が好調に推移していることが利益を押し上げるという。なお、年間配当予想は40円となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高2780億1600万円(前年同期比5.1%減)、営業利益143億8300万円(同0.3%減)、純利益56億6700万円(同38.4%減)だった。

■カナミックネットワーク <3939>  757円  +20 円 (+2.7%)  本日終値

カナミックネットワーク<3939>は寄り付き大口買いにカイ気配で始まり大幅高で5連騰と気を吐いた。同社は医療・介護業界に特化したクラウドサービスを展開し、業績はここ10年近くにわたり増収増益トレンドを継続するなど成長力が際立つ。4日取引終了後、21年9月期第1四半期(20年10~12月)決算を発表、売上高は前年同期比27.1%増の5億3300万円、営業利益は同2倍の2億300万円と大幅な伸びを達成した。介護業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)化の動きを背景にクラウドサービス事業が一段と好調で収益を押し上げている。これを評価する買いを呼び込んでいる。

■ニチレキ <5011>  1,568円  +38 円 (+2.5%)  本日終値

ニチレキ<5011>が続伸。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を700億円から710億円(前期比6.4%増)へ、営業利益を75億円から85億円(同41.5%増)へ、純利益を52億円から58億円(同3.2倍)へ上方修正し、あわせて従来36円を予定していた期末一括配当を38円に引き上げると発表したことが好感された。原材料価格が低位にあるなか、「長寿命化・高性能化」「環境負荷低減」などに寄与する高付加価値製品の販売が好調なことに加えて、道路インフラ老朽化対策工事などが順調に推移し工事原価が改善していることが要因としている。

■日本ピラー工業 <6490>  1,769円  +36 円 (+2.1%)  本日終値

日本ピラー工業<6490>が続伸。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を285億円から287億円(前期比1.8%減)へ、営業利益を36億円から44億円(同19.4%増)へ、純利益を25億円から28億円(同6.2%増)へ上方修正し、期末配当予想を20円から25円へ引き上げたことが好感された。半導体・液晶製造装置関連業界向けピラフロン製品の販売が増加していることが主因としている。なお、年間配当は45円となり、前期実績に対しては5円の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高211億1600万円(前年同期比2.0%減)、営業利益30億6000万円(同13.9%増)、純利益21億3300万円(同8.4%増)だった。

■ヤマシンフィルタ <6240>  845円  -192 円 (-18.5%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

ヤマシンフィルタ<6240>が急落。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を160億円から145億5000万円(前期比14.8%増)へ、営業利益を13億円から4000万円(同94.9%減)へ、純利益を13億5000万円から5億円(同17.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。ヘルスケア事業で、マスク製造工程の確立に時間を要し、ドラッグストア市場などへの供給が大幅に遅延したことに加えて、量産体制構築の過程で製造原価の低減が十分に図れなかったことなどが要因。また、建機用フィルタ事業で輸送コストが高騰したことや、オフィスビルの稼働率及び鉄道運航本数の減少などの影響でフィルタ交換需要が減少していることも響くとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高103億9400万円(前年同期比13.2%増)、営業損益1億4600万円の赤字(前年同期6億円の黒字)、最終利益3億8400万円(同11.3%増)だった。

●ストップ高銘柄

ハナツアーJ <6561>  753円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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