話題株ピックアップ【夕刊】(1):仮想通貨関連、シンバイオ、ラクス

注目
2021年2月22日 15時19分

■フィードフォース <7068>  1,305円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値

フィードフォース<7068>がストップ高。情報サイトの掲載広告を更新する「データフィード」の運用などを主力にデジタルマーケティング事業を展開、SaaS事業にも傾注しデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の高成長株として注目度が高い。前週末19日取引終了後、21年5月期通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の6億4400万円から8億3900万円(前期比2倍)と従来の最高益予想に大幅に上乗せされた。コロナ禍にあってネット広告需要が高まっており売り上げを伸ばしたほか、リモート勤務常態化に伴う合理化効果も寄与している。株価は前週に調整を入れていたことで値ごろ感も生じており、好業績を手掛かり材料に投資資金を一気に呼び込む形となった。

■シンバイオ製薬 <4582>  1,380円  +175 円 (+14.5%)  本日終値

シンバイオ製薬<4582>が急伸。この日の寄り前、再発または難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(再発または難治性DLBCL)を対象とした抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」(一般名ベンダムスチン塩酸塩)の第3相臨床試験の試験結果を発表。有効性評価結果(38症例)のうち、奏効率76.3%、完全寛解率47.4%、全生存期間の中央値29.2カ月と有効性を示す結果になったとしている。

■ラクス <3923>  1,850円  +200 円 (+12.1%)  本日終値

ラクス<3923>が大幅高で7日ぶりに反発。前週末19日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、3月11日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われた。同時に、流動性の向上を目的に中村崇則社長ら既存株主が620万7800株を売り出すと発表した。

■フェローテク <6890>  2,343円  +223 円 (+10.5%)  本日終値

フェローテックホールディングス<6890>が大幅続伸。きょう付けの日刊工業新聞で、「中国で半導体製造プロセス用の治具消耗材のシリコンパーツを増産する方針を固めた」と報じられており、「シリコンパーツの生産量は現状比30~40%増を見込む」とあることが好材料視された。記事によると、銀川工場(寧夏回族自治区銀川市)を改装し、新たに製造ラインを整備するという。銀川工場を運営する子会社の寧夏富楽徳石英材料が28日までに第三者割当増資で約52億円の資金調達を行い、増強資金を賄うとしている。

■マネックスグループ <8698>  974円  +82 円 (+9.2%)  本日終値

マネックスグループ<8698>が大商いで急騰したほか、GMOインターネット<9449>、マネーフォワード<3994>、リミックスポイント<3825>、セレス<3696>など仮想通貨関連に位置づけられる銘柄群が軒並み値を飛ばす展開となっている。ここビットコイン価格の急騰が世界的に注目を集めているが、前週末19日時点で初めて5万5000ドル台を突破、足もとでも依然として上昇基調を続けている。バブル的色彩を強めているものの、それでも機関投資家や企業など法人マネーの流入が止まず、一段高の様相となっている。東京市場でも関連銘柄はビットコイン人気に連動して株価の先高思惑が募っており、シンボルストック的なポジションにあるマネックスGは売買代金も東証1部上場企業のなかでソフトバンクグループ<9984>や東京エレクトロン<8035>などに続き上位に食い込む人気となった。

■ユーザーローカル <3984>  4,620円  +325 円 (+7.6%)  本日終値

ユーザーローカル<3984>はマドを開けて買われ急伸。ここにきて、半導体関連人気がソフト分野にも波及しはじめ、株価的に休養十分となっていた人工知能(AI)関連銘柄がリターンリバーサル狙いの買いで相次いで人気化している。そのなか、同社はビッグデータ解析やAIを活用した業務支援サービスを提供し、その成長性の高さに着目した買いを集めている。21年6月期は売上高・利益ともに2ケタ成長が見込まれている。前週後半に目先筋の利益確定売りで急な調整を入れたが、下値は25日移動平均線がサポートラインとして意識されており、きょうはそこを足場にリバウンドを見込んだ投資資金が流入した。

■I-ne <4933>  3,520円  +245 円 (+7.5%)  本日終値

I-ne<4933>が続伸。21日放送のTBS系情報番組「がっちりマンデー!!」で取り上げられたことが好材料視された。放送では、「こんな時だけど、僕たち上場しました!」のテーマで、昨年新規上場した銘柄が取り上げられた。また、同じく番組で紹介されたオーケーエム<6229>、東京通信<7359>なども高い。

■住友金属鉱山 <5713>  5,578円  +372 円 (+7.2%)  本日終値

非鉄株が軒並み高。住友金属鉱山<5713>が大幅高に買われ昨年来高値を更新したほか、DOWAホールディングス<5714>や三菱マテリアル<5711>、三井金属<5706>などが急伸している。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で銅先物相場は3月物が1ポンド4.0910ドルと11年9月以来、9年5カ月ぶりの高値に上昇。米追加経済対策による大規模な財政支出への期待が高まるなか、銅に対する需要が膨らむとの期待が浮上している。また、電気自動車(EV)にはガソリン車に比べ銅が多く使われるとみられておりEVの普及も銅価格の押し上げ要因となっている。

■ブルドックソース <2804>  2,533円  +157 円 (+6.6%)  本日終値

ブルドックソース<2804>は大幅高で4日続伸。19日の取引終了後、1月14日付で東証1部に指定されたことを記念して、記念株主優待を実施すると発表しており、これが好感された。21年3月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、通常の株主優待に加えて2500円相当の自社グループ製品詰め合わせを贈呈するという。

■東京エレクトロン <8035>  46,300円  +2,760 円 (+6.3%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が前週末に続き大きく買い優勢の展開。世界的な半導体需給の逼迫を背景に、米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が最高値近辺で強調展開を続けている。前週末にSOX指数は2.4%高と3日ぶりに大きく切り返し、今月16日につけた最高値奪回をうかがう動きをみせている。そのなか、半導体製造装置世界トップメーカーのアプライドマテリアルズが好決算を背景に5.3%高と値を飛ばしており、半導体セクター全般を牽引した。半導体不足に対応して大手半導体メーカーの設備投資需要は旺盛であり、アプライドマテリアルズの業績にも反映されている。

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