話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、ブティックス、INC

注目
2021年3月22日 15時26分

■三菱UFJ <8306>  653.9円  -5.5 円 (-0.8%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは強弱感が対立し売り買い交錯となった。米国では債券売りの動きが加速し、米10年債利回りは前週末終値ベースで1.725%まで上昇、これによる運用利ザヤの拡大期待が米国事業を展開するメガバンクの株価にはプラス材料となる。一方、前週末の米国株市場では、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が軒並み軟調な動きを強いられた。これは、FRBが銀行の自己資本比率を規制する特例措置を延長せず今月末で終了することを発表、これがネガティブ視されており、東京市場でも米金融株安の影響受けやすく足もとではやや売りに押される展開に。

■ブティックス <9272>  3,780円  +700 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

ブティックス<9272>がストップ高。前週末19日の取引終了後、21年3月期の単独業績予想について、売上高を11億3900万円から12億1900万円(前期比10.2%減)へ、営業利益を8100万円から2億2000万円(同17.6%増)へ、純利益を6100万円から1億4800万円(同13.8%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。商談型展示会事業で、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に回復に向かい、予想を上回るペースで出展小間契約の獲得が進捗したことに加えて、全出展小間数の約5割を占める「東京ケアウィーク’21」の開催を無事完了したことが寄与した。また、M&A仲介事業で、前期からの課題だったコンサルタントの教育体制の整備や仕組化が完了したことにより、想定を上回るペースで成約が進捗したことも貢献した。

■INCLUSIVE <7078>  4,110円  +700 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

INCLUSIVE<7078>がストップ高。前週末19日の取引終了後、4月12日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家層の拡大を図り、株式の流動性を高めることが目的という。また、東京証券取引所が22日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする臨時措置を解除すると発表しており、売買の自由度が増すとの見方も強まった。なお、日本証券金融も増担保金徴収措置を解除した。

■高見サイ <6424>  1,093円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

高見沢サイバネティックス<6424>がストップ高。午前11時45分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を125億円から127億5000万円(前期比22.6%減)へ、営業利益を5億8000万円から8億6000万円(同30.6%減)へ、純利益を3億9000万円から5億8000万円(同29.9%減)へ上方修正し、あわせて10円を予定していた期末配当予想を12円に引き上げたことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により一部の売上高は減少したものの、主に交通システム機器及びメカトロ機器で機器の改造などが堅調に推移していることが要因。また、原価低減や経費削減に努めていることも寄与する。

■ケアサービス <2425>  916円  +119 円 (+14.9%)  本日終値

ケアサービス<2425>が急反騰。前週末19日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を86億3100万円から86億9200万円(前期比4.0%減)へ、営業利益を2億6000万円から3億400万円(同2.5倍)へ、純利益を1億6500万円から2億400万円(同15.7%減)へ上方修正したことが好感された。2度目の緊急事態宣言を受けて、主力のデイサービスでは既存・新規の利用者数がともに継続的に減少するものと見込んでいたが、想定した水準を上回って推移したことが要因。また、訪問系介護サービス及びエンゼルケアサービスも、想定以上に好調に推移しているという。

■日住サービス <8854>  1,948円  +199 円 (+11.4%) 一時ストップ高   本日終値

日住サービス<8854>が一時ストップ高の2149円に買われた。前週末19日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を10万株(発行済み株数の6.27%)、または2億円としており、取得期間は4月1日から4月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び企業価値の向上を図ることが目的としている。

■ライトアップ <6580>  6,100円  +550 円 (+9.9%)  本日終値

ライトアップ<6580>が3日続伸。同社はきょう、阿波銀行<8388>に助成金・補助金自動診断システム「Jシステム」のOEM提供を開始したと発表。新たな買い手掛かりとなったようだ。同社は2020年4月から「Jシステム」のOEM提供を開始し、21年2月時点で400社を超える企業や金融機関が導入。阿波銀は「Jシステム」を活用することにより、取引先にオンライン上でいち早く公的支援制度(助成金・補助金)の情報提供を行うことが可能になる。

■パスコ <9232>  1,519円  +126 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

パスコ<9232>は大幅続伸。前週末19日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を533億円から550億円(前期比1.6%増)へ、営業利益を30億円から40億6000万円(同14.5%増)へ、純利益を17億円から25億3000万円(同27.1%減)へ上方修正し、あわせて25円としていた期末一括配当予想を35円に引き上げたことが好感された。国内公共部門の受注が堅調なことに加えて、生産効率の向上に伴う利益率の改善なども寄与した。

■ミタチ産業 <3321>  676円  +50 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

ミタチ産業<3321>が急反騰。前週末19日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、売上高を320億円から340億円(前期比0.4%増)へ、営業利益を5億円から8億円(同5.4%増)へ、純利益を3億円から5億4000万円(同8.9%増)へ上方修正しており、これが好感された。主要顧客である自動車分野でのユーザーの生産活動の回復や、中国での受注が堅調であることが要因としている。

■光陽社 <7946>  1,010円  +74 円 (+7.9%)  本日終値

光陽社<7946>が急伸し一時12.2%高の1050円に買われた。きょう前場の取引時間中に、サイブリッジ(東京都渋谷区)が関東財務局に提出した大量保有報告書で、サイブリッジと共同保有者の同社株保有割合が5.15%となり、新たに5%を超えたことが判明した。なかで、保有目的を「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこともありうる」とし、重要提案行為について「TOB価格の見直し等」としていることから、思惑的な買いが向かったようだ。報告義務発生日は3月18日。なお、同社には現在、犬養岬太社長が代表取締役を務める企業がMBOの一環として、1株935円でTOBを実施中だ。

■MICS化学 <7899>  438円  +80 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値

包装フィルムメーカーのMICS化学<7899>は9日続伸。16日の取引終了後、21年4月期の連結経常利益を従来予想の3300万円から5100万円へ上方修正すると発表。従来の28.3%減益予想から一転して10.9%増益見通しとなり、これが好材料視された。新型コロナウイルス感染症の業績への影響が想定を下回ったことに加え、経費抑制を進めたことを上振れの要因に挙げている。なお、同時に発表した20年5月~21年1月期(第3四半期累計)の経常利益は前年同期比18.6%増の5100万円だった。

●ストップ高銘柄

五洋インテックス <7519>  218円  +50 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値

わかもと製薬 <4512>  754円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

i‐plug <4177>  5,070円  -1,000 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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