【↓】日経平均 大引け| 続急落、日銀ETF購入手法の変更を引き続き嫌気 (3月22日)

市況
2021年3月22日 18時32分

日経平均株価

始値  29444.10

高値  29472.98(09:00)

安値  29107.63(10:34)

大引け 29174.15(前日比 -617.90 、 -2.07% )

売買高  13億8426万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆0338億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続急落、リスク回避ムードで600円を超える下げ

2.日銀ETF買い購入手法の変更を引き続き嫌気、米株安も重荷に

3.FRBが大手銀行の資本規制の特例措置を延長せずリスクオフ

4.日経平均寄与度の高い値がさ株売られる一方、海運株など高い

5.個別株物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数は全体の4割占める

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比234ドル安と続落した。FRBが銀行の自己資本比率を規制する補完的レバレッジ比率(SLR)の条件緩和措置を3月末で失効させると発表したことで金融株を中心に売りが優勢となった。

週明けの東京市場では、リスク回避の売りで日経平均株価は大幅続落、前週末の日銀のETF買い入れ手法の変更を引き続き嫌気する形で600円超の下げとなった。

22日の東京市場は、朝方から主力株中心に売り優勢の地合いで寄り後も下げ幅を広げる展開となった。前週末の米国株市場ではFRBが大手銀行の資本規制の特例緩和措置を延長しなかったことなどが嫌気されNYダウが続落、これを受けて東京市場も風向きが悪い。前週の日銀の金融政策決定会合でETFの購入方法について日経平均連動型を除外すると発表したことが波紋を呼んでいる。本日も日経平均寄与度の高い一部の値がさ株が売られ全体の下げを助長した。日経平均は一時700円近い下げをみせる場面もあった。ただ、海運株など大きく買われるセクターもあり、売り一色という状態でもない。値上がり銘柄数は900を超え、全体の4割強を占めた。売買代金は活況が続き3兆円を上回った。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が4000円を超える下げで続急落、トヨタ自動車<7203>の下げも目立った。キーエンス<6861>、東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>なども売られた。東京海上ホールディングス<8766>、エムスリー<2413>、ダイキン工業<6367>なども売りに押された。グリムス<3150>が急落、日本オラクル<4716>、AOKIホールディングス<8214>も大幅安。

半面、任天堂<7974>が堅調。武田薬品工業<4502>もプラス圏で引けた。三菱商事<8058>も買いが優勢だった。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が大きく買われた。岩井コスモホールディングス<8707>が値を飛ばし、gumi<3903>も大幅高。河西工業<7256>、大豊工業<6470>、VTホールディングス<7593>なども急速に上値を追った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は富士フイルム <4901> 、三菱商 <8058> 、オリンパス <7733> 、伊藤忠 <8001> 、武田 <4502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約258円。うち149円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)電気・ガス業、(4)鉱業、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)保険業、(3)機械、(4)非鉄金属、(5)電気機器。

■個別材料株

△ダイセキS <1712>

土壌汚染処理の需要回復で前2月期業績計画上振れ。

△ケアサービス <2425> [JQG]

デイサービスの利用者想定上回り21年3月期業績予想を上方修正。

△ミタチ産業 <3321>

自動車分野向け生産回復で21年5月期業績予想を上方修正。

△アクリート <4395> [東証M]

国や自治体のLINE一時停止で思惑。

△ホトニクス <6965>

医用向け回復し3月中間期業績予想を上方修正。

△INC <7078> [東証M]

4月12日を基準日として1→3に株式分割。

△岩井コスモ <8707>

未定だった今期配当は42円増配。

△日住 <8854> [東証2]

10万株を上限とする自社株買いを実施。

△MGホーム <8891> [東証2]

21年3月期配当予想を増額修正。

△ブティックス <9272> [東証M]

21年3月期業績予想を一転増益予想へ上方修正。

▼ルネサス <6723>

主力の那珂工場火災の影響を懸念。

▼ファストリ <9983>

日銀ETF買い入れ対象変更を引き続きネガティブ視。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)わかもと <4512> 、(2)岩井コスモ <8707> 、(3)gumi <3903> 、(4)キッセイ <4547> 、(5)パスコ <9232> 、(6)VTHD <7593> 、(7)アイロムG <2372> 、(8)システムソフ <7527> 、(9)河西工 <7256> 、(10)ミタチ産業 <3321>

値下がり率上位10傑は(1)ワタベ <4696> 、(2)グリムス <3150> 、(3)日本オラクル <4716> 、(4)AOKIHD <8214> 、(5)IBJ <6071> 、(6)キッコマン <2801> 、(7)チェンジ <3962> 、(8)スミダコーポ <6817> 、(9)沢藤電 <6901> 、(10)GMOペパボ <3633>

【大引け】

日経平均は前日比617.90円(2.07%)安の2万9174.15円。TOPIXは前日比22.03(1.09%)安の1990.18。出来高は概算で13億8426万株。東証1部の値上がり銘柄数は908、値下がり銘柄数は1190となった。日経ジャスダック平均は3942.67円(10.43円高)。

[2021年3月22日]

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