「自動車部材・部品」が4位、低PBR株の宝庫で業界再編思惑も<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「自動車部材・部品」が4位となっている。
自動車部品メーカーは通常、株式市場ではあまり目立たないが、自動車業界の産業基盤を担う縁の下の力持ちとして重要な役割を担う。会社解散価値を下回る低PBR銘柄が多く、これも人気薄を暗示しているが、ここホンダをはじめグループ再編の動きが表面化しており、にわかに注目度が高まっている。
コロナ禍にあって自動車販売需要が米国や中国をはじめ世界的に想定を上回る回復をみせていることや外国為替市場でドル高・円安が進行していることなども自動車業界にはポジティブ材料で、22年3月期業績回復への道筋が見えていることも物色人気を誘発している。今月1日に発表された3月の日銀短観では、大企業・製造業の景況感を示す景況判断指数(DI)はプラス5と19年9月以来1年半ぶりのプラスとなった。製造業については新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける以前の状態を取り戻したことになる。更に大企業・製造業の主要業種のうち、自動車のDIがプラス10と高く、これは19年3月以来2年ぶりの水準となった。
グロース株からバリュー株への資金シフトがみられるなか、赤字体質でもないのにPBRが際立って低く、配当もしている会社が見直し人気に乗っている。自動車部品株にはそうした条件に該当する銘柄が多い。電気自動車(EV)や次世代技術領域であるCASEに対応した研究開発の動きも加速するなか、再編思惑も加わり今後も株価を動意させる銘柄が相次ぐことになりそうだ。
個別銘柄では、住友理工<5191>、川口化学工業<4361>、藤倉化成<4620>、ミツバ<7280>、東京ラヂエーター製造<7235>、三光合成<7888>、大泉製作所<6618>、エイチワン<5989>などが注目される。