株価指数先物【寄り前コメント】 買い一巡後はNTロングを想定したスプレッド狙い

市況
2021年4月12日 8時23分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29930 +160 (+0.53%)

TOPIX先物 1971.0 +11.0 (+0.56%)

シカゴ先物 29920 +150

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

9日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。3月米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸びとなったが、市場はインフレ懸念より景気回復見通しに目を向ける形となった。インフレ圧力により長期金利の上昇も見られたものの、アップルやアマゾンドットコムなどクオリティー株に買いが集中しており、相場への追い風となった。

シカゴ先物清算値は大阪比150円高の2万9920円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万9760円で始まると、その後は2万9800円台での保ち合いが継続。米国市場の流れを受けて引け間際に騰勢を強めており、一時2万9950円まで上昇幅を広げた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い優勢のスタートが見込まれる。寄り付き段階にインデックス買いが集中しやすいことから、ギャップスタートになる可能性はあるだろう。しかし、先週末の売買高はミニSQによる取引を加えても薄商いであった。出来高が膨らみづらい需給状況の中では、大きなトレンドは出にくい。そのため、買い一巡後は3万円の攻防に向かうと考えられる。

米クオリティー株への物色が見られたことにより、日経平均型優位の展開に。一方で東京など3都府県に「まん延防止等重点措置」が適用されたことにより、TOPIX型は手掛けづらくなろう。そのため、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のポジションの積み上がりが見込まれる。

NT倍率は、直近で横ばい推移する75日移動平均線(15.21倍)、13週移動平均線(15.23倍)水準での攻防を続けているため、これら抵抗線を明確に上放れてくるかに注目したい。

また、VIX指数は16.69と昨年2月以来の水準まで低下しており、リスク選好は継続。一方で、コロナ禍前の水準まで低下してきたことにより、今後は米景気回復のペースのほか、バイデン大統領が求めている法人税増税の行方などに反応を見せてくる可能性がある。さらに、米金融企業の決算反応も見極めたいところであり、3万円を捉える場面ではポジションをロングに傾けるよりも、ヘッジ対応を考慮したスプレッド狙いとなりそうだ。

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