【↑】日経平均 大引け| 続伸、欧米株高を受けリスク選好の買いが優勢 (6月3日)

市況
2021年6月3日 18時22分

日経平均株価

始値  28890.39

高値  29157.16(09:17)

安値  28879.15(09:00)

大引け 29058.11(前日比 +111.97 、 +0.39% )

売買高  10億9198万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆6131億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続伸、前日の欧米株高を受けリスク選好

2.新型コロナワクチンの普及が進むなか内需の一角に買い

3.トヨタが大商いで買われ、半導体関連株にも上昇目立つ

4.日本時間明晩に予定の5月の米雇用統計待ちで上値重い

5.個別は7割近い銘柄が上昇、売買代金も前日に続き活況

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比25ドル高と小幅に5日続伸した。景気回復への期待が強まる一方でインフレ懸念もくすぶるなか強弱感が対立した。

東京市場では、日経平均株価が寄り付きは安く始まったもののその後すぐに切り返し、2万9000円台前半で終始堅調な値動きとなった。

3日の東京市場は、前日の欧州株市場が総じて高く、独DAXは連日の最高値更新となったほか、米国株市場もNYダウなど主要株指数が揃ってプラス圏で引けたことで買い安心感が広がった。日経平均は寄り付きこそマイナスでスタートしたが、その後は急速に切り返し2万9000円台に浮上。新型コロナワクチンの普及が進むなか、食品など内需関連株の一角が買われたほか、半導体関連などに上昇する銘柄が目立つ。またトヨタが連日で最高値を更新し、1万円台に迫る場面があった。ただ、日本時間の明晩に5月の米雇用統計の発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑もあり、日経平均の上値は重かった。2万9000円近辺では引き続き戻り売りニーズの強さが確認された。なお、個別では全体の7割近い銘柄が上昇し、売買代金も前日に続き活況だった。

個別では、トヨタ自動車<7203>が売買代金トップとなり上値追い継続。売買代金2位のレーザーテック<6920>にも人気が集まり大幅高で9連騰。東京エレクトロン<8035>もしっかり。任天堂<7974>も買いが優勢だった。JR東日本<9020>が物色人気となりオリエンタルランド<4661>も堅調。アーレスティ<5852>、マルマエ<6264>が急騰、モリテック スチール<5986>も値を飛ばした。パンチ工業<6165>が大幅高、アトラエ<6194>も大きく水準を切り上げた。

半面、ファーストリテイリング<9983>が急落、富士フイルムホールディングス<4901>、TDK<6762>が冴えず、サイバーエージェント<4751>、ネクソン<3659>も下落した。BEENOS<3328>、デンカ<4061>が急落、アドウェイズ<2489>も大幅安。スノーピーク<7816>、クロス・マーケティンググループ<3675>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約115円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、TDK <6762> 、ネクソン <3659> 、ヤマハ <7951> 、コナミHD <9766> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約152円。うち132円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)食料品、(2)水産・農林業、(3)ゴム製品、(4)陸運業、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)証券商品先物、(4)鉄鋼、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△GCA <2174>

受注パイプライン残高は高水準で21年12月期業績予想を上方修正。

△シーズメン <3083> [JQ]

5月度既存店売上高34%増で3ヵ月連続プラス。

△ディディエス <3782> [東証M]

高精度の認証アルゴリズムに関する特許取得。

△チエル <3933> [JQ]

上限2.56%の自社株買い発表を好感。

△まぐまぐ <4059> [JQ]

21年9月期期末配当で初配当7円を実施へ。

△三井化学 <4183>

30年度コア営業利益2500億円。

△タダノ <6395>

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を引き上げ。

△フェローテク <6890> [JQ]

持ち分変動利益の計上で今期純利益66.9%増。

△IHI <7013>

SMBC日興証券が目標株価を2700円→4200円に引き上げ。

△Aクリエイト <8798>

21年9月期業績予想増額し最終8割増益。

▼デンカ <4061>

ゴールドマン・サックス証券が投資判断を引き下げ。

▼ファストリ <9983>

5月国内ユニクロ既存店売上高は12ヵ月ぶり前年を下回る。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アーレスティ <5852> 、(2)マルマエ <6264> 、(3)タダノ <6395> 、(4)モリテック <5986> 、(5)東祥 <8920> 、(6)ランド <8918> 、(7)ルネサス <6723> 、(8)Uアローズ <7606> 、(9)パンチ <6165> 、(10)大真空 <6962>

値下がり率上位10傑は(1)BEENOS <3328> 、(2)デンカ <4061> 、(3)NCHD <6236> 、(4)アドウェイズ <2489> 、(5)スノーピーク <7816> 、(6)クロスマーケ <3675> 、(7)河合楽 <7952> 、(8)ローランド <7944> 、(9)ファストリ <9983> 、(10)MSOL <7033>

【大引け】

日経平均は前日比111.97円(0.39%)高の2万9058.11円。TOPIXは前日比16.37(0.84%)高の1958.70。出来高は概算で10億9198万株。東証1部の値上がり銘柄数は1498、値下がり銘柄数は594となった。日経ジャスダック平均は3911.51円(13.74円高)。

[2021年6月3日]

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