東京株式(大引け)=279円高、ナスダック高と円安受け約1カ月ぶり高値圏浮上

市況
2021年6月15日 15時45分

15日の東京株式市場は買い優勢の展開となり、日経平均は2万9400円近辺でいったん戻り売りを浴びたものの後場買い直され、高値圏で売り物を吸収した。

大引けの日経平均株価は前営業日比279円50銭高の2万9441円30銭と続伸。東証1部の売買高概算は9億7279万株、売買代金概算は2兆3725億円。値上がり銘柄数は1218、対して値下がり銘柄数は841、変わらずは135銘柄だった。

きょうの東京市場はリスク選好の地合いだった。前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が過去最高値に買われたほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も戻り歩調を強めていることで、半導体関連などを中心に買いが優勢となった。15~16日の日程で行われるFOMCの結果とその後のパウエルFRB議長の会見を見たいという思惑はあるものの、FOMC通過後に高いとみた向きの買いが前倒し的に流入した。外国為替市場でドルが買われ足もと1ドル=110円台の推移と円安に振れたことも輸出株には有利な材料となった。一方、鉄鋼、空運など景気敏感セクターには利食い圧力が表面化し、値上がり銘柄数は1200強にとどまった。結局、日経平均は2万9400円台で着地。5月10日以来約1カ月ぶりとなる高値水準に。

個別では、トヨタ自動車<7203>が買われ1万円大台乗せを達成した。このトヨタをしのいで売買代金トップとなったエーザイ<4523>は700円強の大幅高。レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>のほか、SUMCO<3436>など半導体関連株への買いが目立った。キーエンス<6861>、SMC<6273>などの値がさ株が買われ、村田製作所<6981>も高い。フォーカスシステムズ<4662>がストップ高、Link-U<4446>も値を飛ばした。三井ハイテック<6966>が続急伸、日本電波工業<6779>の上げも目立つ。

半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>など空運株も売りに押された。エムスリー<2413>が軟調、日本製鉄<5401>も前日終値を下回った。パーク24<4666>が値下がり率トップに売られ、エニグモ<3665>、マネーフォワード<3994>なども大幅安。ラウンドワン<4680>、アシックス<7936>も安い。

出所:MINKABU PRESS

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