「センサー」が28位、自動運転など車載向けで活躍期待<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「センサー」が28位となっている。
ここ株式市場で、投資テーマとしての「センサー」に関心が集まっている。このテーマでは、FA用センサーを手掛けるキーエンス<6861>が筆頭格にあげられるほか、CMOSセンサーで世界シェアの約半分を握るソニーグループ<6758>の注目度も高い。CMOSセンサーとは光を電気信号に変換する半導体を用いた画像センサーのことで、スマートフォンのカメラなどに使われているが、実用化が進む自動運転分野での展開も見込まれている。直近、ソニーGの半導体子会社が今後の画像センサー需要の増加を見据え、熊本県の工場用地を取得する見通しにあることが伝わっている。熊本での新工場建設に向けて台湾の半導体受託生産大手TSMCと合弁会社を設立するとの観測も取り沙汰されているだけに、今後の動向から目が離せない。
自動運転など車載用途での活躍が期待されるCMOSセンサーだが、自動車向けのセンサーにはこれ以外にもさまざまなものがあり、関連銘柄として温度センサーを手掛ける芝浦電子<6957>や大泉製作所<6618>、圧力計・圧力センサー大手の長野計器<7715>に注目。また、排ガス用センサーで世界シェアトップの日本特殊陶業<5334>、運転支援向け超音波センサーを手掛ける日本セラミック<6929>をはじめ、SEMITEC<6626>、東京コスモス電機<6772>、北陸電気工業<6989>など。
このほかセンサー関連の銘柄群の中で、年内に新開発のCMOSセンサーを市場投入予定のテックポイント・インク<6697>、防犯用・自動ドア用センサー大手のオプテックスグループ<6914>、新型コロナワクチン保冷庫向け温度センサーを手掛けていることから人気化した経緯がある神栄<3004>などが要マークとなる。加えて、ソニーG向けを柱とする光源装置製造会社のインターアクション<7725>、イメージセンサーや液晶向け検査装置が主力のウインテスト<6721>などにも目を向けておきたい。