【↑】日経平均 大引け| 急反発、欧米株高に追随しリスク選好の買い優勢 (7月12日)

市況
2021年7月12日 18時38分

日経平均株価

始値  28412.70

高値  28595.12(11:27)

安値  28405.60(09:03)

大引け 28569.02(前日比 +628.60 、 +2.25% )

売買高  10億3577万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆3803億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は急反発、600円超える上昇で2万8000円台半ばへ

2.前週末の欧米株高好感、米株市場では主要株3指数が最高値更新

3.機械受注好調で機械株が買われ、SOX指数上昇で半導体株も高い

4.東京都の緊急事態宣言の適用は、株価への影響ほとんどみられず

5.値上がり銘柄数は2000を上回り、上げ幅の大きさは6月22日以来

■東京市場概況

前週末の米国市場ではNYダウは前日比448ドル高と反発し、過去最高値を更新した。米長期債利回りが上昇するなか、金融株を中心に買いが優勢となった。

週明けの東京市場では、前週末の欧米株高を引き継ぎ切り返し急となり、日経平均株価は600円を超える上昇で2万8000円台を大きく回復した。

12日の東京市場は、先物主導で日経平均が急反発に転じた。前週の株式需給悪が一巡し、リスクオフの巻き戻しで一気に2万8000円台半ばまで水準を戻した。前週の欧州株式市場が軒並み高かったほか、米国株市場ではNYダウなど主要株指数が揃って過去最高値を更新、東京市場もこれに追随する格好となった。寄り前に発表した5月の機械受注が事前コンセンサスを上回り、機械セクターなどが買われたほか、米国株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発に転じたこともあって半導体関連株にも物色の矛先が向かった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都に4度目となる緊急事態宣言が適用されたが、これについては織り込みが進んでおり影響はほとんどなかった。日経平均は6月22日以来の大幅な上昇となった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金首位を確保し上昇、僅差で売買代金第2位となったソニーグループ<6758>も上値指向に。レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連やファナック<6954>、キーエンス<6861>なども高い。安川電機<6506>、日本電産<6594>も大きく値を上げた。ダントーホールディングス<5337>が大幅高、HIOKI<6866>も急伸、北興化学工業<4992>はストップ高に買われた。

半面、エーザイ<4523>が軟調、日本郵船<9101>や商船三井<9104>も冴えない。JR東海<9022>も売りに押された。アステナホールディングス<8095>が大幅安、ナルミヤ・インターナショナル<9275>が大きく値を下げ、キャリアリンク<6070>も値を下げた。三陽商会<8011>も水準を切り下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、SBG <9984> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約198円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523> 、JR東海 <9022> 、川崎汽 <9107> 、郵船 <9101> 、洋缶HD <5901> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約7円。うち6円はエーザイ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は海運業、空運業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)機械、(2)金属製品、(3)電気機器、(4)倉庫運輸関連、(5)建設業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)ゴム製品、(2)電気・ガス業、(3)陸運業、(4)精密機器、(5)鉱業。

■個別材料株

△ビックカメラ <3048>

第3四半期営業利益倍増で通期計画の増額期待膨らむ。

△わかもと <4512>

独VSY社手掛ける多焦点眼内レンズの国内臨床試験開始。

△北興化 <4992>

半導体材料など好調で3~5月期営業2割増益。

△OSG <6136>

今上期売上高・利益ともに2ケタ伸長を好感。

△安川電 <6506>

22年2月期業績及び配当予想を上方修正。

△HIOKI <6866>

21年12月期業績及び配当予想を上方修正。

△ファナック <6954>

5月機械受注好調で買い戻し加速。

△エコーTD <7427>

第1四半期は営業損益が黒字転換。

△旭化学 <7928> [JQ]

販売好調で21年8月期業績予想を上方修正。

△吉野家HD <9861>

第1四半期は想定以上の損益改善を評価。

▼IGポート <3791> [JQ]

22年5月期は最終損益は赤字転落。

▼AHC <7083> [東証M]

21年11月期業績予想を一転営業赤字へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダントーHD <5337> 、(2)北興化 <4992> 、(3)日置電機 <6866> 、(4)東京センチュ <8439> 、(5)WSCOPE <6619> 、(6)トナミHD <9070> 、(7)松井建 <1810> 、(8)ネツレン <5976> 、(9)エコーTD <7427> 、(10)SHIFT <3697>

値下がり率上位10傑は(1)アステナHD <8095> 、(2)ナルミヤ <9275> 、(3)トランザク <7818> 、(4)キャリアL <6070> 、(5)大黒天 <2791> 、(6)ミタチ産業 <3321> 、(7)三陽商 <8011> 、(8)Dmミックス <7354> 、(9)PRTIME <3922> 、(10)川崎汽 <9107>

【大引け】

日経平均は前日比628.60円(2.25%)高の2万8569.02円。TOPIXは前日比40.95(2.14%)高の1953.33。出来高は概算で10億3577万株。東証1部の値上がり銘柄数は2010、値下がり銘柄数は149となった。日経ジャスダック平均は3981.10円(27.82円高)。

[2021年7月12日]

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