話題株ピックアップ【夕刊】(3):BASE、三菱UFJ、任天堂

注目
2021年7月12日 15時27分

■電算システム <4072>  3,000円  +69 円 (+2.4%)  本日終値

電算システムホールディングス<4072>が続伸。前週末9日の取引終了後、ネットワークセキュリティー技術会社のマイクロリサーチ(東京都品川区)の全株式を7月30日付で取得し、子会社化すると発表した。マイクロリサーチをグループに加えることで、グループセキュリティー事業の強化を図るのが狙い。特に、前年にグループ化したセキュリティー機器の販売に実績を持つピーエスアイと技術に強いマイクロリサーチを組み合わせることで、高度なネットワーク・セキュリティー技術を活用して顧客のシステムを堅牢に守るニーズに応えることができ、グループのセキュリティー事業をより拡大強化するとしている。取得価額は概算で11億2400万円。なお、21年12月期業績への影響は軽微としている。

■BASE <4477>  1,618円  +32 円 (+2.0%)  本日終値

BASE<4477>は4日ぶりに反発。SMBC日興証券は9日、同社株の投資評価を新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は1560円とした。同社の主力のBASE事業では、主に中小事業者に対してEC開設・運用のためのプラットフォームを提供している。事業者は事前の知識が不要で低コストでECサイトの立ち上げが可能となる。今後、5年間で同社の売上高は年平均29.4%成長を実現するとみているが、中期的な業績拡大は概ね株価に織り込まれている、とも指摘。今後、「GMV(流通総額)拡大に伴うスケールメリットの創出」や「金融サービス群の成長」でポジティブな変化が確認できれば、評価が切り上がることが期待できるとみている。

■平和不動産 <8803>  3,805円  +75 円 (+2.0%)  本日終値

平和不動産<8803>が6日ぶりに反発。この日午前中、フレキシブルな利用を可能とする新たなオフィス事業「XPORT(クロスポート)」の展開を開始したと発表しており、これが好材料視された。「XPORT」は、働き方の多様化が進みオフィスに求められる価値が日々変化していることを受けてスタートする。第1弾として、「XPORT 日本橋兜町」を12日に開設。新しいアイディアやビジネスの創造といった知的生産性を高めるオフィスとして、ビームスディレクターズルームによる内装デザイン・監修のもと開発したとしている。

■INPEX <1605>  813円  +9 円 (+1.1%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>など資源開発関連株や、ENEOSホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>など石油株が軒並み上昇。前週末にWTI原油先物価格が1ドル62セント高と大幅続伸、1バレル=74ドル56セントまで上昇、これを背景に米国株市場ではシェブロン<CVX>やエクソンモービル<XOM>などのエネルギー関連株が買われ、全体相場の上昇に寄与した。東京市場でも原油市況と株価連動性の高いセクターに買いが流入した。

■三菱UFJ <8306>  593.1円  +6.3 円 (+1.1%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクが買われた。ここ過度な景気回復期待の後退を背景に一貫して低下基調にあった米長期金利だったが、前週末は9営業日ぶりに上昇に転じた。米10年債利回りは終値ベースで1.358%まで上昇、これを背景に米国株市場ではゴールドマン・サックス・グループ<GS>、JPモルガン・チェース<JPM>、バンク・オブ・アメリカ<BAC>など大手金融株が軒並み3%を超える上げとなり、全体相場の上昇に大きく貢献した。東京市場でもこの流れが波及し銀行セクターは買い戻しの動きが活発化した。

■任天堂 <7974>  63,720円  +430 円 (+0.7%)  本日終値

大和証券は9日、毎年10月第1営業日に実施される日経平均株価の定期入れ替えの予想を発表した。日本経済新聞社は今月に日経平均ルールの変更を発表しており、今回は新ルールの下で初めての定期銘柄入れ替えとなるが、同証券では2銘柄の入れ替えを予想。具体的には任天堂<7974>とキーエンス<6861>を挙げた。入れ替えが3銘柄の場合はオリックス<8591>を予備採用候補としている。除外銘柄は東洋製罐グループホールディングス<5901>とスカパーJSATホールディングス<9412>を挙げており、3銘柄の場合は大平洋金属<5541>を予備除外候補とみている。定期入れ替え銘柄の発表は9月3日ごろを見込んでいる。

■PR TIMES <3922>  3,310円  -105 円 (-3.1%)  本日終値  東証1部 下落率9位

PR TIMES<3922>は3日続落。前週末9日の取引終了後、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」で発表前情報への不正アクセスを確認したと発表しており、これが嫌気された。不正取得のアクセスログが確認されたのは会員企業13社14アカウントのプレスリリース230件に及ぶ。なお、金融商品取引法上の重要事実に該当するものは現在まで確認されておらず、また22年2月期業績への影響は現時点で軽微としている。

■テンダ <4198>  4,405円  +330 円 (+8.1%)  本日終値

テンダ<4198>が続伸。前週末9日の取引終了後、集計中の21年5月期連結決算について、売上高が29億7600万円から29億8500万円(前の期比6.5%減)へ、営業利益が3億100万円から3億4200万円(同17.1%増)へ、純利益が1億9000万円から2億2300万円(同8.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。第4四半期(3~5月)に、主力事業であるITソリューション事業で内製化による総原価抑制が進捗し、粗利益率が改善したことが寄与した。

■旭化学工業 <7928>  1,232円  +90 円 (+7.9%)  本日終値

旭化学工業<7928>は大幅続伸。前週末9日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、売上高を95億円から103億円(前期比34.4%増)へ、営業利益を4億5000万円から7億9000万円(同8.4倍)へ、純利益を3億5000万円から4億7000万円(同10倍)へ上方修正したことが好感された。主な販売先である電動工具業界は、巣ごもり需要などにより販売が継続して好調に推移していることが要因としている。

■エコートレーディング <7427>  661円  +45 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

エコートレーディング<7427>が急伸。前週末9日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高231億6700万円(前年同期比14.8%増)、営業利益7800万円(前年同期2100万円の赤字)、最終利益4700万円(同2500万円の赤字)となり、営業損益が黒字転換したことが好感された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で新規にペットを飼育する人が増加し、それに伴うペットフード・ペット用品需要拡大などがあったことに加えて、在庫管理の徹底による適正在庫での運用や更なる効率化が寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高870億円(前期比1.6%増)、営業利益3億2000万円(同1.3%増)、最終利益2億800万円(同14.0%減)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

ゼット <8135>  400円  +80 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値

メタップス <6172>  1,666円  +300 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値

アクアライン <6173>  923円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

太洋物産 <9941>  730円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

ベイシス <4068>  7,570円  +1,000 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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