話題株ピックアップ【夕刊】(2):ビックカメラ、SBG、住友鉱

注目
2021年7月12日 15時24分

■ビックカメラ <3048>  1,135円  +51 円 (+4.7%)  本日終値

ビックカメラ<3048>は4日ぶりに大幅反発。一時6.5%高の1154円まで買われる場面があった。前週末9日取引終了後に21年8月期第3四半期決算(20年9月~21年5月)を発表したが、コロナ禍にあってもトップラインが尻上がりに改善、また利益面でも好採算のプライベートブランド(PB)商品の販売好調が牽引する状況にあり、営業利益段階で前年同期比倍増となる161億6200万円と急拡大した。会社側が開示している営業利益の通期計画は177億円だが、増額修正の公算が大きいとみられ、株価の上昇に反映されている。

■日機装 <6376>  1,145円  +46 円 (+4.2%)  本日終値

日機装<6376>が高い。この日正午ごろ、いわゆる「空飛ぶクルマ」を開発する米ジョビー・アビエーション社(カリフォルニア州)が開発を進めているeVTOL(電動垂直離着陸機)の構成部品を供給するサプライヤーに選出されたと発表しており、これが好材料視された。Joby社が開発を進めるeVTOLは、パイロット1名が最大乗客4名を乗せ、時速320キロメートルの速さで運ぶことができる新しいモビリティー。日機装は航空機のナセル(機体から分離して設けられる筐体)、主翼、ドアのリーディングカンパニーを顧客に抱え、民間航空機における複合材部品の設計、量産化の分野で30年以上の実績を有しており、今回のプロジェクトでは複合材部品の設計の初期段階から協力し、量産段階での製造のしやすさを考慮した最適な設計、競争力のあるコストを実現することを目指すとしている。

■日経レバ <1570>  15,460円  +610 円 (+4.1%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は物色人気が集中し一時650円高の1万5500円まで駆け上がった。同銘柄は日経平均株価に連動するETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されており、ボラティリティの高さが個人投資家など短期資金には魅力となっている。きょうのように全体相場が大きく変動する際には、売買代金も大きく膨らむ傾向がある。

■日本毛織 <3201>  981円  +30 円 (+3.2%)  本日終値

日本毛織<3201>は5日ぶりに反発。前週末9日の取引終了後、21年11月期連結業績予想について、営業利益を86億円から88億円(前期比2.8%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は1070億円(同2.0%増)の従来見通しを据え置いたが、生活流通事業でEC関連の販売が好調に推移していることが利益を押し上げる。なお、第2四半期累計(20年12月-21年5月)決算は、売上高505億3200万円(前年同期比3.7%減)、営業利益46億9900万円(同11.9%増)だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,540円  +213 円 (+2.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反発、200円を超える上昇で7500円台まで株価水準を戻した。株価は5月上中旬を境に1万円大台を大きく割り込み急速に下落、7月に入ってからも中国政府による中国企業の海外上場規制を強化する動きなども影響して下値模索の動きが続いていた。市場では目先値ごろ感も意識され、前週末の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が最高値に買われたことなどが、押し目買いを誘発した。売買代金は東証1部上場企業のなかで断トツとなった。

■チヨダ <8185>  883円  +25 円 (+2.9%)  本日終値

靴量販大手のチヨダ<8185>が堅調に推移。同社は9日取引終了後に、22年2月期第1四半期(3~5月)の連結営業損益が3000万円の黒字(前年同期は15億6200万円の赤字)になったと発表しており、これが好感されたようだ。第1四半期の連結売上高は前年同期比11.9%増の233億5600万円で着地。前年同期は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で大幅な減収減益になった反動に加え、不採算店舗の閉店や人事効率の改善など経費の削減に取り組んだことが寄与した。なお、通期業績予想については新型コロナの影響は読みにくいとして、引き続き未定としている。

■住友金属鉱山 <5713>  4,405円  +114 円 (+2.7%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>、三井金属<5706>、UACJ<5741>など非鉄株が総じて買われる展開で、業種別騰落率でも値上がり上位に食い込んでいる。景気回復への過度な期待が後退したことなどを背景に銅をはじめ非鉄市況も軟化傾向にあったが、直近は前週末の米国株市場が急反発に転じ主要株指数が軒並み最高値を更新、このリスク選好の流れが非鉄市況にも及んでいる。前週末9日に銅市況は200ドル近い上昇で9500ドル台を回復、このほか、ニッケル市況なども揃って上昇しており、株価連動性の高い非鉄株セクターには追い風材料となった。

■信越ポリマー <7970>  1,046円  +27 円 (+2.7%)  本日終値

信越ポリマー<7970>が5日ぶりに反発。きょう付けの化学工業日報で「電子デバイス事業でシリコーンゴム射出成形品である自動車用LED(発光ダイオード)ライトガイドの生産を欧州で始める」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、ハンガリーの製造拠点に液状シリコーン射出成形システム(LIMS)を導入し、22年に立ち上げる予定という。欧州ではLEDヘッドライトシステムの需要拡大が期待されており、消費地に近い生産体制を整えるのが狙いとしている。

■三菱総合研究所 <3636>  4,170円  +105 円 (+2.6%)  本日終値

三菱総合研究所<3636>が続伸。同社はきょう、三菱自動車ファイナンス(東京都港区)に「審査AIサービス」の提供を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。「審査AIサービス」は、従来人間(審査官)が行っていた審査の諾否判定(融資可否の判断)を学習した人工知能(AI)モデルを搭載した「審査AIシステム」を、金融機関の審査業務システムに連携させることで、審査の自動化を促進し審査業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するもの。これにより、全体の50~70%程度の案件について人間の審査を介さずに自動での承認回答が可能になるという。

■朝日インテック <7747>  2,835円  +67 円 (+2.4%)  本日終値

朝日インテック<7747>が反発。前週末9日の取引終了後、カネカ<4118>が販売する新型の「脳動脈瘤塞栓コイル」について、カネカとの間で米国市場における販売提携契約を締結したと発表しており、これが好感されたようだ。これにより、8月から朝日インテクの米国子会社が同製品の米国市場での販売支援を行う。なお、同社では今回の販売提携が業績に与える影響は軽微としている。

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