【↓】日経平均 大引け| 続落、新型コロナ感染拡大と円高が響き売り継続 (7月15日)

市況
2021年7月15日 19時17分

日経平均株価

始値  28539.32

高値  28571.72(09:01)

安値  28240.21(14:58)

大引け 28279.09(前日比 -329.40 、 -1.15% )

売買高  9億7117万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆1142億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、寄り後も次第安の展開で300円超の下げ

2.前日の米株市場は主要株指数が高安まちまちで手がかり材料難

3.パウエルFRB議長による議会証言は金融緩和環境の長期化示唆

4.中国経済指標好調も国内の新型コロナ感染拡大と円高が逆風に

5.内需株を中心に売りが広がり東証1部全体の84%の銘柄が下落

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比44ドル高と反発した。パウエルFRB議長が議会証言で「インフレは一時的」という従来の姿勢を維持したことから、金融緩和の長期化観測が強まった。

東京市場では、朝方からリスク回避の売りに押される地合いとなったが、日経平均株価は寄り後も一貫して下値を切り下げる動きで下げ幅は300円を超えた。

15日の東京市場は、売り先行で始まり、寄り後も徐々にリスクオフの流れが強まる展開となった。前日の米国株市場でNYダウが小幅上昇したものの上値の重い展開でナスダック総合指数はマイナス圏で引けており、外国為替市場で急速に円高が進行したこともあって買いが手控えられた。パウエルFRB議長の議会証言をうけ金融緩和環境が長期化するとの思惑はプラス材料として意識され、本日取引時間中に発表された中国の経済指標も好調な内容だったが、東京市場には追い風とならなかった。新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されるなか、内需株中心に売りがかさんだ。東証1部銘柄全体でみても84%が下落する売り圧力の強い地合いだった。また、全体売買代金は2兆円台を上回ったとはいえ、今月6日以来の低水準だった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が一時1200円超の下落をみせたほか、キーエンス<6861>が安く、日立製作所<6501>も売りに押された。ソニーグループ<6758>が軟調、レノバ<9519>は大幅安となった。ファナック<6954>、日本電産<6594>なども安い。セラク<6199>、ラクス<3923>、トレックス・セミコンダクター<6616>が急落、ラウンドワン<4680>も大きく値を下げた。中低位株では前澤工業<6489>やいちご<2337>などの下げも目立つ。

半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>がしっかり、アドバンテスト<6857>も頑強な値動きを示した。日本製鉄<5401>も買いが優勢だった。IDOM<7599>が急伸、三光合成<7888>も大幅高。リソー教育<4714>が値を飛ばし、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>、ウイングアーク1st<4432>、ERIホールディングス<6083>なども大きく水準を切り上げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、コナミHD <9766> 、ネクソン <3659> 、ニチレイ <2871> 、日水 <1332> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約8円。うち5円はアドテスト1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約105円。

東証33業種のうち上昇は鉄鋼のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)海運業、(3)空運業、(4)その他製品、(5)石油石炭製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)陸運業、(3)その他金融業、(4)電気・ガス業、(5)精密機器。

■個別材料株

△シンワワイズ <2437> [JQ]

21年5月期業績の急回復を好感。

△Vコマース <2491>

アフィリエイト広告など堅調で第2四半期業績は計画上振れ。

△クリレスHD <3387>

22年2月期の利益見通しを上方修正。

△リソー教育 <4714>

生徒数増加で22年2月期業績予想を上方修正。

△古野電 <6814>

3~5月期営業利益12億900万円で大幅増。

△サイゼリヤ <7581>

協力金追加計上で21年8月期の経常利益予想を増額修正。

△IDOM <7599>

22年2月期営業41.9%増益に上方修正。

△SKジャパン <7608>

3~5月期経常利益は5.2倍増益。

△三光合成 <7888>

前期営業益3.5倍化で今期も2割増益予想。

△関通 <9326> [東証M]

上期業績予想の上方修正と1→3への株式分割を好感。

▼JINSHD <3046>

今期業績見通しの下方修正と配当減額を嫌気。

▼ラウンドワン <4680>

海外募集による自己株処分で需給悪化警戒。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)IDOM <7599> 、(2)三光合成 <7888> 、(3)ネットマーケ <6175> 、(4)Vコマース <2491> 、(5)リソー教育 <4714> 、(6)クリレスHD <3387> 、(7)ウイングアク <4432> 、(8)ERIHD <6083> 、(9)MrMax <8203> 、(10)オークネット <3964>

値下がり率上位10傑は(1)ラクス <3923> 、(2)ヤマシタHD <9265> 、(3)レノバ <9519> 、(4)TOREX <6616> 、(5)セラク <6199> 、(6)ラウンドワン <4680> 、(7)ダイト <4577> 、(8)前沢工業 <6489> 、(9)イーレックス <9517> 、(10)ベース <4481>

【大引け】

日経平均は前日比329.40円(1.15%)安の2万8279.09円。TOPIXは前日比23.55(1.20%)安の1939.61。出来高は概算で9億7117万株。東証1部の値上がり銘柄数は279、値下がり銘柄数は1839となった。日経ジャスダック平均は3981.22円(14.47円安)。

[2021年7月15日]

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