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米国株
2021年7月17日 8時00分
市況

【村瀬智一が斬る!深層マーケット】 ─決算手掛かりに日替わり的な物色が中心となるか

「決算手掛かりに日替わり的な物色が中心となるか」

●五輪期間中のコロナ感染拡大がリスク要因に

日経平均株価は7月9日の2万7419円まで急落した後、強いリバウンドで2万8850円処を回復したものの、75日移動平均線に上値を跳ね返される形で再び2万8000円を割り込んできた。薄商いの中で積極的にトレンドを取りに行く参加者は限られており、先物主導のインデックス売買に振らされやすい需給状況である。また、決算発表が本格化してきたことで機関投資家は動きづらく、週末16日の下落局面では今期営業利益の下方修正が嫌気されたファーストリテイリング<9983>の下落が日経平均株価の重荷となった。また、台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>の予想を下回る決算も、半導体株への売りに影響を及ぼした。

来週の東京市場は7月19日~21日の3営業日のみとなり、22日から東京オリンピック開催に伴い4連休となる。さらに翌週からは決算発表が集中するため、決算を手掛かりとした日替わり的な物色が中心となろう。さらに、機関投資家の積極的な参加が限られるなか、インデックスに絡んだ売買の影響を避ける流れもあって、個人主体の資金は中小型株を中心とした短期的な値幅取り狙いの商いに向かうとみられる。

なお、オリンピック期間中に新型コロナウイルスの新規感染者数が顕著に増加するようだと、政治・経済面でのリスクが警戒されやすくなるため、ショートを仕掛けてくる動きには注意しておきたい。そのため、今回は新興市場の中小型株を中心に銘柄を挙げている。

●来週の活躍期待「注目5銘柄」

◆フェローテックホールディングス <6890> [JQ]

半導体製造装置内に装着される真空シール製造のほか、シリコンウエーハ加工、石英るつぼ生産など半導体等装置関連事業が主力。また、サーモモジュールやパワー半導体用基板、磁性流体の製造など電子デバイス事業を手掛ける。半導体の需要は旺盛であり、一部で需給ひっ迫による品不足の影響を受ける可能性はあるが、上昇する13週移動平均線を支持線としたトレンドは継続しよう。8月13日に2022年3月期第1四半期決算の発表を予定している。

◆ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]

減速機やモーター、センサー、ドライバー、コントローラーなどを統合したモーションコントロールを提供。また、精密減速機ハーモニックドライブといった減速装置などを手掛ける。足元の業績では2021年3月期の連結営業損益は8.6億円の黒字(前の期は1.9億円の赤字)に転換。自動化・省人化を目的とした設備投資の回復により、産業ロボットや半導体製造装置向けの需要が第4四半期に大きく伸びた。今2022年3月期も自動化設備投資の回復を背景に産業用ロボット向け製品などの需要が伸び、営業利益は前期比7.6倍の66億円を見込む。なお、8月6日に2022年3月期第1四半期決算の発表を予定している。

◆ウエストホールディングス <1407> [JQ]

メガソーラーから住宅まで幅広い領域で 再生可能エネルギー事業を展開。商業施設やオフィスビル、工場などに対して省エネサービスを提供するほか、再生可能エネルギーなどから調達した複数の電源を組み合わせて供給する新電力事業を展開。7月15日に2021年8月期業績予想を上方修正。連結営業利益を従来予想の81億円から前期比39%増の100億円に引き上げている。材料出尽くしが意識はされやすいものの、調整局面では押し目狙いのスタンスで臨みたい。

◆ハイレックスコーポレーション <7279> [東証2]

自動車向けコントロールケーブルで世界最大手。船舶・ボート向けにコントロール・ボックス、建設機器・産業機器向けに作業モードと低燃費モードを調整する画期的なコントロールケーブルシステムを提供している。6月4日に発表した2021年10月期第2四半期累計(20年11月-21年4月)の連結営業利益は前年同期比2.7倍の34億円だった。併せて、通期業績予想の修正を行っている。北米を中心に半導体不足による自動車メーカーの生産調整の影響が見込まれるとして、営業利益を従来予想の63億円から56億円に下方修正。修正計画に対する第2四半期累計の営業利益の進捗率は62.3%となる。

◆千代田化工建設 <6366> [東証2]

インドネシア子会社がインドネシア東ジャワ州グレシック地区における新規銅製錬所の設計、調達、建設(EPC)業務を受注したと発表。また、一部報道によると受注額は3000億円程度とみられ、EV(電気自動車)の蓄電池向けで銅の需要が高まっていることに対応すると伝えられている。これを受けて16日には7%を超える上昇をみせ、直近の保ち合いレンジの上限を捉えてきた。日足の一目均衡表では「雲」上限を捉えてきており、シグナル好転からリバウンド基調を一段と強めてくる展開に期待したい。

2021年7月16日 記

株探ニュース

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