【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安を受けリスク回避の売り優勢 (8月19日)
始値 27398.58
高値 27504.80(10:08)
安値 27255.58(14:56)
大引け 27281.17(前日比 -304.74 、 -1.10% )
売買高 10億7624万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3841億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、前日の米株安引き継ぎリスク回避の売り優勢
2.前場は下げ渋る場面もあったが売り直され、後場終盤に下げ足加速
3.トヨタは減産報道が嫌気され急落、全体相場の下げも助長する形に
4.新型コロナ感染拡大が重荷となるも、医薬品株の一角には買い流入
5.値下がり銘柄数は1800近くに及び、東証1部全体の8割超が下落する
■東京市場概況
18日の米国市場では、NYダウは前日比382ドル安と続落した。FOMC議事録でFRBによるテーパリング(量的緩和縮小)が年内に決まる可能性が示唆され、株式市場への資金流入が細ることを警戒する売りが膨らんだ。
東京市場では、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が下落したことを受けリスク回避の売りが優勢となった。日経平均株価は引けにかけ下げが加速した。
前日の米株市場では公表された7月のFOMC議事要旨で年内のテーパリング実施の可能性が高まったとの見方が嫌気されたが、本日の東京市場でもそれを受けて朝方から売り優勢の地合いとなった。前場は下げ渋る場面もあったが、その後は売り直される展開を余儀なくされた。国内で新型コロナウイルスの感染者数の増加に歯止めがかからないことから、買い手控えムードは拭えない。また、後場終盤にトヨタ減産報道が流れ、これを契機に同社株だけでなく、全体相場に手仕舞い売りを促す背景となった。日経平均は下げ幅を300円超に広げ2万7200円台で引けた。業種別では医薬品、食料品を除きほぼ全面安。値下がり銘柄数は1800近くに及び、東証1部全体の8割を超える銘柄が下落した。売買代金は今週に入ってからは最も高水準だった。
個別では、トヨタ自動車<7203>が急落、売買代金もトップとなった。レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が安く、ソニーグループ<6758>、任天堂<7974>なども売られた。日本郵船<9101>など海運も利食われ、特に明治海運<9115>、共栄タンカー<9130>の下げが目立つ。日本製鉄<5401>も軟調。東海カーボン<5301>、昭和電工<4004>なども大幅安。マネックスグループ<8698>も商いを伴い大きく水準を切り下げた。
半面、塩野義製薬<4507>、中外製薬<4519>が買われ、第一三共<4568>も堅調と医薬品株に買いが集まった。ベイカレント・コンサルティング<6532>がしっかり、サイバーエージェント<4751>、キリンホールディングス<2503>などもプラス圏で引けた。わかもと製薬<4512>はストップ高、山崎製パン<2212>、ラクス<3923>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、NTTデータ <9613> 、塩野義 <4507> 、アステラス <4503> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約54円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約135円。
東証33業種のうち上昇は医薬品、食料品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)精密機器、(2)情報・通信業、(3)小売業、(4)サービス業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)鉱業、(4)輸送用機器、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△山パン <2212>
一部の和菓子・洋菓子を値上げ。
△アウン <2459> [東証2]
awoo Japanと業務提携。
△オンリー <3376>
MBOを発表でTOB価格765円にサヤ寄せ。
△Fスターズ <3687>
量子コンピュータークラウドのサービス提供を行う子会社を設立。
△いい生活 <3796> [東証2]
「Sumai Entry」を伊藤忠アーバンコミュニティに提供。
△クラウドW <3900> [東証M]
「クラウドログ」がIT導入補助金2021に認定。
△ランサーズ <4484> [東証M]
子会社とアドビが連携したプロジェクトがスタート。
△わかもと <4512>
米眼科医薬品大手とライセンス契約締結。
△リプロセル <4978> [JQG]
仏テクセル社とGMP-iPS細胞マスターセルバンク製造委託で基本契約締結。
△弁護士COM <6027> [東証M]
いえらぶGROUPと提携し賃貸借契約を完全電子化。
▼関門海 <3372> [東証2]
株主優待制度を見直しおこめ券贈呈を廃止へ。
▼ジー・スリー <3647> [東証2]
21年8月期見通し下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)わかもと <4512> 、(2)オンリー <3376> 、(3)山パン <2212> 、(4)エスエムエス <2175> 、(5)ラクス <3923> 、(6)ビーグリー <3981> 、(7)ウィズメタク <9260> 、(8)メドピア <6095> 、(9)キャリインデ <6538> 、(10)ベネ・ワン <2412> 。
値下がり率上位10傑は(1)明治海 <9115> 、(2)共栄タ <9130> 、(3)菱製鋼 <5632> 、(4)東海運 <9380> 、(5)マネックスG <8698> 、(6)昭電工 <4004> 、(7)東海カ <5301> 、(8)日本製鉄 <5401> 、(9)東洋エンジ <6330> 、(10)トヨタ紡織 <3116> 。
【大引け】
日経平均は前日比304.74円(1.10%)安の2万7281.17円。TOPIXは前日比26.78(1.39%)安の1897.19。出来高は概算で10億7624万株。東証1部の値上がり銘柄数は331、値下がり銘柄数は1798となった。日経ジャスダック平均は3875.15円(29.12円安)。
[2021年8月19日]
株探ニュース