前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は2月の年初来高値が射程に~

市況
2021年9月7日 8時37分

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均は2月の年初来高値が射程に

■ACCESS、2Q営業損失 赤字拡大▲18.18億円、修正値通り

■前場の注目材料:日本製鉄、海外拠点もDX、タイなど品質管理高度化

■日経平均は2月の年初来高値が射程に

7日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。6日の米国市場はレイバーデーの祝日で休場だったことから、手掛かり材料に欠ける面はある。ただし、欧州市場は堅調な値動きだったこともあり、センチメントは良好だ。また、日経225先物はナイトセッションで3万円の大台を回復し、高いところでは30200円まで上昇幅を広げる場面が見られている。これにサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなるなか、日経平均は2月の年初来高値が射程に入ってくることになりそうだ。

日経平均は連日でギャップスタートを見せており、日中はややこう着感の強い値動きが続いている。海外勢は先物市場で買い手当を行い、日中は先物売りに対して現物株に置き換える動きを見せているようである。そのため、日中はこう着ながらも海外勢の買い意欲の強さが窺える。また、自民党総裁選を巡り、日本の経済対策への期待が高まるなか、相対的に出遅れていた日本株への比率を高める動きも活発化しやすいようだ。

昨夕においても、総裁選に関して、石破氏が河野大臣を支援する方向との報道がナイトセッションでの3万円回復にも繋がったと見られる。そのため、関連する報道に対しては引き続き敏感に反応を見せてくる可能性があることは意識しておく必要がありそうだ。また、物色においても出馬表明を行っている候補によるこれまでの発言等を手掛かりに、関連するテーマ株などを探る動きが続くことになろう。

そのほか、日経平均の定期入れ替えが発表され、任天堂<7974>、キーエンス<6861>、村田製<6981>が新規に採用された。先回り的な動きがあるとすれば、3銘柄への物色に対して、購入するための日経平均構成銘柄へは換金売りが意識されやすく、指数イベントによる需給面での影響などが、結果的に重荷となる可能性がありそうだ。

■ACCESS、2Q営業損失 赤字拡大▲18.18億円、修正値通り

ACCESS<4813>は第2四半期決算を発表。営業損失は18.18億円だった。8月末に下方修正しており、修正値に沿った進捗となる。国内事業における産業用ドローン、データサイエンス関連、DX関連での新規案件の獲得、ネットワーク事業における複数のユースケースでの案件獲得や引き合い件数の増加等があった。前年同四半期比で増収となったが、ネットワーク事業における体制強化に伴う人件費やソフトウェアの減価償却費の増加による費用増が上回り増収減益となっている。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(29659.89、+531.78)

・大阪夜間の日経先物は上昇(30060、大阪日中比+310)

・1ドル109円80-90銭

・次期首相による大型経済対策への期待

・海外コロナワクチン接種の進展

・日銀は金融緩和を長期化

・株価急落時の日銀ETF買い

・日本製鉄<5401>海外拠点もDX、タイなど品質管理高度化

・日本板硝子<5202>水素エネでのガラス製造に世界初成功

・SUBARU<7270>国内3工場の停止延長、20日再開予定

・鶴見製作所<6351>豪で鉱山用ポンプ提案加速、欧でM&Aも

・東京エレクトロン<8035>DX加速、高度データ技術者1000人

・GSユアサ<6674>産業用電源装置10%以上値上げ、鋼板・銅線部材高騰

・エーザイ<4523>富士薬品の痛風薬を5カ国で販売

・アステラス薬<4503>欧に腎性貧血薬を投入

・阪和興業<8078>中国社に出資、サプライチェーン活用

・武田薬<4502>高リスク骨髄異形成症候群治療薬、臨床で主要評価項目未達

・日本化学工業<4092>需要増で生産増強、リン高純度化に独自技術

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:30 7月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:+0.4%、6月:+0.1%)

・08:30 7月家計支出(前年比予想:+2.4%、6月:-5.1%)

<海外>

・時間未定 中・8月輸出(前年比予想:+17.3%、7月:+19.3%)

・時間未定 中・8月輸入(前年比予想:+26.9%、7月:+28.1%)

《ST》

提供:フィスコ

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