話題株ピックアップ【夕刊】(2):サインポスト、INPEX、村田製

注目
2021年9月13日 15時16分

■INPEX <1605>  791円  +7 円 (+0.9%)  本日終値

INPEX<1605>など資源関連株やENEOSホールディングス<5020>など石油株が堅調な値動きを示している。前週末にWTI原油先物価格が1ドル58セント高と急伸し、1バレル=69ドル72セントまで水準を切り上げた。8月初旬以降は終値ベースで70ドル台を割り込んでの推移が続いているが、再び70ドル台復帰が意識される状況となってきた。両銘柄とも原油市況と株価連動性の高い銘柄であり、目先WTI原油価格の急伸が戻り足を後押しする形となっている。

■村田製作所 <6981>  10,420円  +75 円 (+0.7%)  本日終値

村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株が頑強な値動きをみせている。前週末10日の米国株市場ではアップル<AAPL>が3日続落と下値模索の動きを強めたが、これは米連邦地裁から課金ルールの見直し命令を受けたことが嫌気されたもの。一方、マーケットではあす14日にオンラインで行われるアップルの特別イベントに注目が集まっている。詳細は明らかになっていないものの、新型iPhoneなどに関する情報が発表される可能性が高く、アップルの有力サプライヤーである日本の大手電子部品メーカーに思惑買いを誘導している。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,329円  -156 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率7位

エイチ・アイ・エス<9603>は大幅安で3日続落。前週末10日の取引終了後、21年10月期第3四半期累計(20年11月~21年7月)の決算を発表。売上高は前年同期比77.4%減の907億3800万円、営業損益は467億3200万円の赤字と前年同期から赤字幅拡大で着地した。依然として新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きく、主力の旅行事業を中心に業績が悪化した。なお、通期見通しについては引き続き未定としている。

■くら寿司 <2695>  4,140円  -80 円 (-1.9%)  本日終値

くら寿司<2695>は続落。10日の取引終了後、未定としていた21年10月期連結業績予想を発表しており、売上高1471億6000万円(前期比8.3%増)、営業損益25億3500万円の赤字(前期3億5000万円の黒字)と営業赤字を見込んでいることが嫌気された。入店から退店まで顧客が従業員と接することなく飲食できる「スマートくら寿司」が12月までに全店での設置を完了することから増収を計画している。ただ、自治体からの時短要請による事業環境の悪化や店舗改装への先行投資などが響く見通し。また、同時に発表した第3四半期累計(20年11月~21年7月)業績は、売上高1105億7800万円(前年同期比14.7%増)、営業損益10億1000万円の赤字(前年同期14億5700万円の赤字)だった。

■バリオセキュア <4494>  1,642円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値

バリオセキュア<4494>がストップ高。同社は前週末10日の取引終了後、HEROZ<4382>との資本・業務提携を発表。総合的なネットワークセキュリティサービスを提供するバリオと、人工知能(AI)技術を有するHEROZが協業することで、新規サービスなどの創造や拡販を図り、両社の企業価値向上を目指す。これに伴い、HEROZはバリオの株主であるアイ・シグマ事業支援ファンド2号などから譲り受ける形で株式を取得する。取得後、HEROZのバリオ株持ち分比率は32.33%となる見通し。

■サインポスト <3996>  859円  +150 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

サインポスト<3996>はストップ高。前週末、ファミリーマート(東京都港区)が2024年度末までに無人のコンビニエンスストア約1000店舗を展開する方針にあることが、日本経済新聞など複数のメディアによって報じられた。日本経済新聞の記事によると、無人店舗内の一連のシステムにはサインポストとJR東日本スタートアップ(東京都新宿区)の合弁会社であるTOUCH TO GOのノウハウが使われるとしており、これを材料視した買いが入ったようだ。

■石井表記 <6336>  990円  +150 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値

石井表記<6336>がストップ高。前週末10日の取引終了後、22年1月期の連結業績予想について、売上高を109億9600万円から138億200万円(前期比19.1%増)へ、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)へ上方修正した。上期に、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が想定を上回ったことに加えて、連結子会社である上海賽路客電子で中国経済の回復傾向が続き、顧客需要が増加していることが要因としている。なお、第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高71億4000万円(前年同期比41.8%増)、営業利益10億3300万円(同4.0倍)、純利益7億3800万円(同3.0倍)だった。

■扶桑電通 <7505>  3,490円  +430 円 (+14.1%) 一時ストップ高   本日終値

扶桑電通<7505>が一時ストップ高。前週末10日の取引終了後、21年9月期の期末配当予想を20円から111円へ増額修正した。普通配当20円に加えて、業績連動配当として特別配当91円を実施する。なお、年間配当は131円になる予定だ。

■神島化学工業 <4026>  3,020円  +337 円 (+12.6%)  本日終値

神島化学工業<4026>が3連騰。不燃性建材やマグネシウムなどの化成品を手掛ける。レーザー核融合分野などへの展開も注目されている。足もとの業績は好調で、付加価値の高い建材や自動車向けマグネシウムなどが伸びている。前週末10日に発表した21年5~7月期業績は営業利益が前年同期比91%増の6億3700万円と倍増近い高い伸びを達成した。今上期の見通しは前年同期比48%増の8億3000万円を見込んでいるが、上方修正される可能性も意識され、これを評価する買いを誘った。

■フリービット <3843>  976円  +95 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

フリービット<3843>はマドを開けて急伸。前週末10日の取引終了後、22年4月期第1四半期(5~7月)の決算を発表し、営業利益は10億3200万円(前年同期6億1700万円)だった。今期から会計基準が変更されているため単純比較はできないものの、前年同期と比べ67%増と大幅増益で着地したことから、これを好感した買いが入ったようだ。集合住宅向けインターネットサービスが堅調に推移したほか、MVNO(仮想移動体通信事業者)向けの支援事業なども好調だった。一方、売上高については「収益認識に関する会計基準」を適用したことに伴い、106億6900万円(同134億1700万円)となった。なお、通期見通しの売上高430億円(前期520億900万円)、営業利益25億円(同34億300万円)は据え置かれている。あわせて、上限を50万株(発行済み株数の2.38%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は9月13日から12月10日まで。

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