【↓】日経平均 大引け| 続落、景気減速懸念でリスク回避の売り優勢 (10月13日)

市況
2021年10月13日 18時55分

日経平均株価

始値  28085.44

高値  28364.99(09:46)

安値  27993.46(09:05)

大引け 28140.28(前日比 -90.33 、 -0.32% )

売買高  11億1180万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆4039億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均はリスク回避の売り優勢で続落、景気減速懸念が重荷

2.IMF世界経済見通しで21年の成長率下方修正がマイナス材料に

3.原油価格が上昇続き、企業のコスト負担増加への警戒感も根強い

4.下値では押し目買いも観測され、朝方はプラス圏に浮上の場面も

5.9月の米CPIの結果を見極めたいとの思惑で後場は弱含む展開

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比117ドル安と3日続落した。米消費者物価指数(CPI)や主要企業の決算発表を前に、買い手控え感が強まった。

東京市場では、主力株をはじめ広範囲に売られる展開となり、日経平均株価は下値を試す展開となった。前場は押し目買いでプラス圏に浮上する場面もあった。

13日の東京市場は、前日の米国株市場で主要株指数が揃って下落したことを受けリスク回避目的の売りが優勢だった。前日のIMF世界経済見通しで21年の世界の実質成長率予測が下方修正されたことが相場の重荷となった。為替市場のドル高・円安は輸出セクターにはプラス材料だが、原油価格が上昇基調を続けるなか、企業のコスト負担が増えることへの警戒感も強い。日経平均は朝方安く始まった後、いったんプラス圏に大きく切り返す場面もあったが買いは続かず、再びマイナス圏に沈んだ。業種別では海運や鉄鋼など景気敏感株が売られ、一方で不動産株が買われた。日本時間今晩に9月の米CPIが開示されることで、これを見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。東証1部の売買代金は2兆4000億円台で8月27日以来の低水準となった。

個別では、日本郵船<9101>、商船三井<9104>などが軟調、東京エレクトロン<8035>も売られた。ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、任天堂<7974>、村田製作所<6981>なども値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りが優勢だった。三光合成<7888>が急落、住石ホールディングス<1514>も大きく利食われた。タマホーム<1419>、インターアクション<7725>、堺化学工業<4078>なども大幅安となった。

半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が上昇したほか、ファーストリテイリング<9983>も堅調だった。SHIFT<3697>が商いを膨らませ大幅高に買われた。JT<2914>、塩野義製薬<4507>も値を上げた。フィル・カンパニー<3267>、サインポスト<3996>が急騰し、OKK<6205>も大きく上昇した。J.フロント リテイリング<3086>が活況高となり、三菱自動車工業<7211>も物色人気。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、オリンパス <7733> 、富士フイルム <4901> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約32円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、SBG <9984> 、太陽誘電 <6976> 、信越化 <4063> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約74円。

東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)水産・農林業、(3)建設業、(4)食料品、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)ゴム製品、(4)銀行業、(5)保険業。

■個別材料株

△Jフロント <3086>

3~8月期最終19億円の赤字も収益環境改善。

△フィルC <3267>

第3四半期営業利益は大幅黒字転換で通期計画上回る。

△メディカルN <3645> [東証M]

医療機関経営支援事業好調で第1四半期営業利益2.1倍。

△SHIFT <3697>

22年8月期営業利益43%増益見通しを好感。

△GW <3936> [東証M]

11月3日に1対3の株式分割、信用取引規制も解除。

△アサカ理研 <5724> [JQ]

今9月期営業益4.8倍予想も更に上振れ観測。

△OKK <6205>

東証が監理銘柄(確認中)の指定を解除。

△助川電気 <7711> [JQ]

甘利幹事長の「原発建て替え」提唱で株高加速。

△東宝 <9602>

上期の映画営業事業で大ヒット相次ぎ22年2月期業績予想を上方修正。

△CSP <9740>

東京オリパラの臨時警備寄与し上期は増収増益。

▼堺化学 <4078>

株式売り出し発表で需給悪化を警戒。

▼日本ペHD <4612>

21年12月期業績予想を一転営業減益へ下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)フィルC <3267> 、(2)サインポスト <3996> 、(3)OKK <6205> 、(4)SHIFT <3697> 、(5)Jフロント <3086> 、(6)ランド <8918> 、(7)IDEC <6652> 、(8)応用地質 <9755> 、(9)ミダックHD <6564> 、(10)東都水 <8038>

値下がり率上位10傑は(1)三光合成 <7888> 、(2)デザインワン <6048> 、(3)イートアンド <2882> 、(4)住石HD <1514> 、(5)ワッツ <2735> 、(6)タマホーム <1419> 、(7)インターアク <7725> 、(8)堺化学 <4078> 、(9)ローツェ <6323> 、(10)明治海 <9115>

【大引け】

日経平均は前日比90.33円(0.32%)安の2万8140.28円。TOPIXは前日比8.85(0.45%)安の1973.83。出来高は概算で11億1180万株。東証1部の値上がり銘柄数は608、値下がり銘柄数は1491となった。日経ジャスダック平均は3962.78円(12.56円安)。

[2021年10月13日]

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