【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落、前週急騰の反動で利益確定売り優勢 (10月18日)
始値 29093.82
高値 29144.33(09:54)
安値 28924.40(10:46)
大引け 29025.46(前日比 -43.17 、 -0.15% )
売買高 10億8498万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5295億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり小反落、前週の急騰の反動で売り優勢
2.プラス圏とマイナス圏往来で、方向感の見えにくい展開に
3.来週から本格化する決算発表を見極めたいとの思惑も浮上
4.中国経済減速懸念が重荷となるが下値では押し目買い観測
5.指数はマイナスでも値上がり銘柄数は値下がり数を上回る
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比382ドル高と続伸した。9月の米小売売上高が市場予想を上回ったことや、好調な企業決算を背景に買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、日経平均株価が小幅反落した。前週末の欧米株高を引き継ぐことはできなかったが、下げ幅もわずかで2万9000円台はキープした。
18日の東京市場は、方向感の定まらない動きとなった。朝方に日経平均はやや高く始まったもののその直後にマイナス圏に沈み、その後は再びプラス圏に切り返すも売り直され、後場はほぼ前日終値を小幅に下回る水準でもみ合う展開となった。前週末の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウが400ドル近い上昇をみせたが、東京市場では日経平均が前週後半に大きく水準を切り上げていたこともあって、積極的に上値を買い進む動きには発展しなかった。来週から本格化する国内企業の4~9月期決算を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。取引時間中に発表された中国の経済指標も足もと減速感が確認され、市場のセンチメントを悪化させたが、日経平均の下値では押し目買い需要も観測。TOPIXもマイナス圏で引けたが東証1部の値上がり銘柄数が値下がりを上回っており、個別株物色は旺盛だったといえる。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が値を下げたほか、ベイカレント・コンサルティング<6532>が急落、ストップ安に売られた。エムスリー<2413>が下落、キーエンス<6861>、ソニーグループ<6758>、任天堂<7974>なども冴えない。リクルートホールディングス<6098>も下値を探った。マネーフォワード<3994>が値下がり率トップに売られ、RPAホールディングス<6572>、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>も大幅安となった。
半面、トヨタ自動車<7203>が堅調、東京エレクトロン<8035>も買いが優勢。デンソー<6902>が値を上げ、ファーストリテイリング<9983>も高い。INPEX<1605>が大きく買われたほか、三菱商事<8058>など商社株もしっかり。三井松島ホールディングス<1518>が急騰し値上がり率トップに買われた。ミタチ産業<3321>、キャンドゥ<2698>、ベクトル<6058>、大紀アルミニウム工業所<5702>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、デンソー <6902> 、トヨタ <7203> 、コナミHD <9766> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約63円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、KDDI <9433> 、SBG <9984> 、第一三共 <4568> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約61円。
東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)サービス業、(5)小売業。
■個別材料株
△INPEX <1605>
原油市況の高騰止まらず資源関連株を刺激。
△住石HD <1514>
石炭や新素材事業堅調で22年3月期業績予想を上方修正。
△鉄人化計画 <2404> [東証2]
前期収益水準は想定以上に改善へ。
△ミタチ産業 <3321>
22年5月期業績及び配当予想を上方修正。
△エネチェンジ <4169> [東証M]
電力事業会社の買収発表で業容拡大見込む。
△ココナラ <4176> [東証M]
22年8月期大幅増収基調継続で中長期成長性を評価。
△東邦鉛 <5707>
亜鉛価格は14年ぶり高値で買い人気膨らむ。
△アスタリスク <6522> [東証M]
大型成約見込み71%営業増益を予想。
△アイドマHD <7373> [東証M]
前期営業利益4倍化達成し今期も45%の大幅増益見込む。
△はせがわ <8230>
仏壇仏具事業が堅調で上期業績は計画上振れ。
▼パソナG <2168>
期間限定案件の終了響き第1四半期22%営業減益。
▼ベイカレント <6532>
3~8月期大幅増収増益も利益確定売り優勢。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三井松島HD <1518> 、(2)ミタチ産業 <3321> 、(3)東邦鉛 <5707> 、(4)キャンドゥ <2698> 、(5)ベクトル <6058> 、(6)黒谷 <3168> 、(7)住石HD <1514> 、(8)大紀ア <5702> 、(9)日電波 <6779> 、(10)日立造 <7004> 。
値下がり率上位10傑は(1)エデュラボ <4427> 、(2)ベイカレント <6532> 、(3)マネフォ <3994> 、(4)サーバワクス <4434> 、(5)RPA <6572> 、(6)日置電機 <6866> 、(7)マツキヨココ <3088> 、(8)パソナG <2168> 、(9)アトラエ <6194> 、(10)アセンテック <3565> 。
【大引け】
日経平均は前日比43.17円(0.15%)安の2万9025.46円。TOPIXは前日比4.70(0.23%)安の2019.23。出来高は概算で10億8498万株。東証1部の値上がり銘柄数は1124、値下がり銘柄数は985となった。日経ジャスダック平均は4013.21円(11.35円高)。
[2021年10月18日]
株探ニュース