話題株ピックアップ【夕刊】(1):伯東、イー・ギャラ、子育て支援関連

注目
2021年11月1日 15時16分

■伯東 <7433>  2,311円  +370 円 (+19.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

伯東<7433>が寄り付き大量の買い注文を集め、カイ気配スタートで一気に水準を切り上げた。9月17日につけた年初来高値2046円奪回から一段の上値を目指す勢いだ。同社は半導体関連機器を主力とするエレクトロニクス商社だが、足もとの業績は世界的に旺盛な半導体需要を追い風として絶好調に推移している。前週末10月29日取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来見通しの40億円から65億円(前期比71%増)に大幅増額した。加えて、好調な業績を背景に株主還元策を強化し、今期年間配当は従来計画の60円から120円へと倍増させることを発表、これらがポジティブサプライズとなって投資資金を呼び込む格好となった。

■ストライク <6196>  5,000円  +700 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ストライク<6196>がストップ高。中小企業を主要顧客としたM&A仲介会社で、大型案件の成約が寄与して業績は会社側の想定を上回って絶好調に推移している。同社が前週末10月29日に発表した22年9月期の業績予想ではトップラインが112億800万円と初の100億円大台乗せを果たし、営業利益も42億1000万円(前期実績は34億5100万円)と過去最高を大幅に更新する見通し。今期以降も中小企業の事業承継ニーズの高まりが予想されるなか、急拡大途上にある業績を評価する形で投資マネーの攻勢が活発化した。

■ポピンズ <7358>  3,670円  +495 円 (+15.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ポピンズホールディングス<7358>が一時630円高の3805円まで買われる人気となったほか、カラダノート<4014>、ベネッセホールディングス<9783>、ベビーカレンダー<7363>、グローバルキッズCOMPANY<6189>など子育て支援関連に位置づけられる中小型株が上値を伸ばす格好となった。衆院選で自民党が261議席を確保し、単独で絶対安定多数を確保したことで岸田政権の求心力が高まることへの期待が株式市場でもポジティブに評価された。そのなか岸田首相は、早い段階から重点政策として子育て世帯への支援策を強化する方針を打ち出しており、関連銘柄の株価を刺激している。

■エフアンドエム <4771>  2,279円  +294 円 (+14.8%) 一時ストップ高   本日終値

29日に決算を発表。「上期経常が66%増益で着地・7-9月期も2.2倍増益」が好感された。

エフアンドエム <4771> [JQ] が10月29日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比65.9%増の7.5億円に拡大したが、通期計画の19.8億円に対する進捗率は37.9%となり、5年平均の36.7%とほぼ同水準だった。

⇒⇒エフアンドエムの詳しい業績推移表を見る

■小松マテーレ <3580>  1,025円  +116 円 (+12.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

小松マテーレ<3580>が急騰。前週末10月29日の取引終了後、上限を215万株(発行済み株数の5.1%)、または25億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これを材料視した買いが向かったようだ。取得期間は11月1日から2022年6月30日まで。あわせて発表した22年3月期上期(4~9月)決算は、売上高が145億4300万円(前年同期比9.0%減)、営業利益が5億3800万円(同14.8%減)だった。欧米を中心に回復基調にあるものの、中東向けの民族衣装の需要低迷などが響いた。

■クレハ <4023>  8,210円  +830 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

クレハ<4023>は続急伸。10月29日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が745億円から790億円(前年同期比19.6%増)へ、営業利益が75億円から113億円(同82.9%増)へ、純利益が57億円から83億円(同72.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。樹脂製品の「NEWクレラップ」や機能製品のリチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂の販売などが堅調に推移したことに加え、化学製品の農薬の出荷前倒しなどが寄与した。

■保土谷化学工業 <4112>  5,370円  +530 円 (+11.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

保土谷化学工業<4112>は急反発。10月29日の取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を345億円から400億円へ、営業利益を25億円から50億円へ、純利益を14億円から25億円へ上方修正したことが好感された。上期において、有機EL事業やアグロ事業(農薬製剤)の販売が堅調に推移しているほか、韓国子会社のPCR診断キット用材料も安定した販売が継続していることが要因。なお、会計基準変更のため、前期との比較はない。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高203億2900万円(前年同期比4.7%増)、営業利益33億6100万円(同20.4%増)、純利益17億6700万円(同41.1%増)だった。

■JKホールディングス <9896>  956円  +92 円 (+10.7%)  本日終値

JKホールディングス<9896>が急反発。午前11時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を3440億円から3600億円(前期比4.9%増)へ、営業利益を55億円から85億円(同56.5%増)へ、純利益を30億円から60億円(同2.0倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各10円の年20円を予定していた配当予想を各15円の年30円(前期19円)としたことが好感された。ウッドショックと呼ばれる状況に対して量の確保や代替材の調達、生産に努めたことで、販売価格、製品価格に転嫁することが概ね順調に進んだことが要因としている。

■コムチュア <3844>  3,395円  +315 円 (+10.2%)  本日終値

コムチュア<3844>が急動意、10%を超える上昇で3300円台後半に歩を進めた。9月16日につけた3270円を上抜き、約1カ月半ぶりの年初来高値更新となる。また、同社株は昨年11月30日に3295円の上場来高値をつけており、きょうはここも同時に抜き去ったことで過去最高値も更新した。独立系システムインテグレーターでAI・RPA分野も深耕する。クラウド支援サービスに重点を置き業績は絶好調に推移している。前週末29日取引終了後に発表した21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円と大幅な伸びを達成しており、これを好感する形で投資資金が買い攻勢を強めた。

■イー・ギャランティ <8771>  2,760円  +228 円 (+9.0%)  本日終値

29日に決算を発表。「上期経常が20%増益で着地・7-9月期も22%増益」が好感された。

イー・ギャランティ <8771> が10月29日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比19.7%増の18億円に伸びたが、通期計画の37.5億円に対する進捗率は48.2%となり、5年平均の47.6%とほぼ同水準だった。

⇒⇒イー・ギャランティの詳しい業績推移表を見る

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