話題株ピックアップ【夕刊】(2):ラクーンHD、第一生命HD、ソニーG

注目
2021年11月16日 15時17分

■ラクーンHD <3031>  1,716円  +51 円 (+3.1%)  本日終値

ラクーンホールディングス<3031>が続伸。同社はきょう、子会社のラクーンフィナンシャルが豊中商工会議所(大阪府豊中市)と顧客紹介で業務提携したと発表。商工会議所との提携は今回が初めてとなり、これが買い手掛かりとなったようだ。ラクーンフィナンシャルはこの提携で、取引先の支払い遅延や倒産による売掛金の未回収を解決するオンライン完結型の売掛保証「URIHO(ウリホ)」を豊中商工会議所の会員企業に提供。豊中商工会議所は地域の中小企業の経営支援の一環として、売掛保証を提案できるようになる。

■日本工営 <1954>  3,585円  +65 円 (+1.9%)  本日終値

日本工営<1954>が反発し、年初来高値を更新。同社は15日取引終了後、22年6月期第1四半期(7~9月)連結営業損益が3億2000万円の赤字(前年同期は11億1200万円の赤字)だったと発表。通期計画77億円(前期比8.0%増)は据え置かれた。第1四半期は全セグメントで増収となり、前年同期に渡航制限があったコンサルティング事業の海外案件が復調し、好調に推移した。コンサルティング事業の海外の好調及びエネルギー事業の一過性要因の解消により、上期における例年の季節要因である赤字幅は縮小したとしている。

■第一生命HD <8750>  2,381円  +39.5 円 (+1.7%)  本日終値

第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など大手生保株の上昇が目立つ。ここ米国ではインフレ警戒ムードが漂うなか、米長期金利の上昇が顕著となっている。前日の米10年債利回りは終値ベースで1.621%と7営業日ぶりに1.6%台まで上昇した。また、超長期債である30年債利回りもここにきて上昇が顕著で、前日終値ベースで1.996%まで水準を切り上げ2%乗せが目前となっている。生保業界は資産の長期運用に特徴があり、米国の超長期金利の上昇を受け運用環境の改善に期待した買いを引き寄せている。

■ソニーグループ <6758>  14,320円  +225 円 (+1.6%)  本日終値

ソニーグループ<6758>が4日続伸し、年初来高値を更新。SBI証券は15日、同社の総合力を生かした企業価値の拡大に期待するとして、投資判断「買い」を継続し、目標株価を1万4700円から1万7000円へ引き上げた。東芝<6502>がコングロマリットディスカウントを解消するために企業分割(スピンオフ)を選択したが、同社は現状のフォーメーションでも着実なEPS成長を示すことで、企業価値を高められるとSBIでは予想。実際、同社は22年3月期第2四半期決算の発表にあわせて祖業のエレクトロニクスハードウェアやエンタメ(音楽、映画)の好調という総合力により、通期業績予想を上方修正した。各事業の中期成長見通しの「解像度」も改善中。「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」という同社のPurpose(存在意義)をブレることなく突き詰めることができれば、企業価値は自ずと拡大していくとの見方を示している。

■OBARA GROUP <6877>  3,665円  +20 円 (+0.6%)  本日終値

OBARA GROUP<6877>は反発。15日の取引終了後、上限を40万株(発行済み株数の2.49%)、または14億5800万円とする自社株を、16日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感された。

■ヤーマン <6630>  1,189円  -277 円 (-18.9%) 一時ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ

ヤーマン<6630>は急反落。15日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(5~10月)連結業績について、売上高が202億9900万円から209億700万円(前年同期比11.6%増)へ、営業利益が30億2400万円から39億2500万円(同2.5%減)へ、純利益が20億3100万円から27億9600万円(同18.7%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、株価は11月に入って急上昇していただけに、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。店販部門がレイボーテシリーズやミーゼシリーズを中心に売り上げを回復させたことや、中国のECによる販売が引き続き好調を維持したことが寄与した。また、第1四半期における全社的なブランディング広告などの効果も利益増に貢献した。

■VTホールディングス <7593>  486円  -28 円 (-5.5%)  本日終値

15日に決算を発表。「7-9月期(2Q)最終は38%減益」が嫌気された。

VTホールディングス <7593> が11月15日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比3.7倍の82.1億円に急拡大し、通期計画の108億円に対する進捗率は76.1%に達し、3年平均の70.0%も上回った。

⇒⇒VTホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■リクルート <6098>  7,804円  -267 円 (-3.3%)  本日終値

リクルートホールディングス<6098>は3日ぶり反落。ここ上場来高値更新を続けてきたが、足もと利益確定の売りが優勢となっている。15日取引終了後に発表した22年3月期上期(21年4~9月)の決算は売上収益が前年同期比31%増の1兆3659億700万円、営業利益が同3倍の2229億2800万円とトップライン、利益ともに大幅な伸びを示した。求人サイトのインディードを中心とするHRテック事業が好調で収益を押し上げている。株価は昨年4月以降、一貫した上昇トレンドを継続し時価総額は約1年半で3倍以上となった。足もとは、好決算発表も事前に織り込みが進んでいたこともあって、目先筋の利益確定売りを誘っている。

■東海カーボン <5301>  1,311円  -26 円 (-1.9%)  本日終値

東海カーボン<5301>が3日続落。同社は15日取引終了後に21年12月期連結純利益予想を120億円から95億円(前期比9.3倍)に下方修正すると発表。中国子会社の東海炭素(天津)の売却に伴う譲渡損失を計上するもので、売上高や営業利益の見通しに変更はない。中国では市場の競争激化に加え、環境規制の強化による操業規制など事業環境は厳しさを増しており、リソースの再分配について検討した結果、東海炭素(天津)の譲渡を決めたとしている。株式譲渡の完了は22年2月中旬、譲渡価格は900万ドルを予定。

■日本情報クリエイト <4054>  1,374円  +300 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値

日本情報クリエイト<4054>が3連騰で上昇加速局面にある。きょうはストップ高に買われ、一気に底値圏離脱の様相をみせている。同社は不動産業界向け業務管理ソフトを、クラウドを活用したサブスクリプション形式で提供し、業績成長を続けてきた。16年6月期以降、前21年6月期まで大幅増収増益路線をひた走る展開にあったが、22年6月期については増収基調は継続するものの、最終利益段階で前期比22%減の3億2500万円予想と減益を見込んだこともあって株価は低迷を余儀なくされていた。そうしたなか、15日取引終了後に発表した22年6月期第1四半期(7~9月)の決算で、最終利益が1億4900万円と前年同期比で4割強の増益を達成、対通期進捗率も46%に達した。これを手掛かりに底値圏からのリバウンドを狙う動きが顕在化した。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.