「量子コンピューター」が18位にランク、岸田首相が所信表明で研究開発投資後押しを表明<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「量子コンピューター」が18位にランクしている。
岸田文雄首相が12月6日の所信表明で、「国が5000億円規模に向けた基金を設け、人工知能・量子・ライフサイエンス・宇宙・海洋といった世界の未来にとって不可欠な分野における研究開発投資を後押しする」と述べており、これをきっかけに同テーマへの関心が高まっているようだ。
量子コンピューターは、従来のコンピューターがビットと呼ばれる最小単位の「0」「1」のどちらかを用いて情報処理を行うのに対して、量子コンピューターは量子ビットが「0」でも「1」でもあるという「重ね合わせ」の状態をうまく利用することで、高速計算を可能とした次世代のコンピューター。米アルファベット<GOOG>傘下のグーグルや米IBM<IBM>によるハードウェアの開発競争に焦点が当たりがちだが、一方で「誰が早く使いこなすか」の競争も本格化しつつあり、この競争が活発化することでハードの開発に拍車がかかるというのが現状となっている。
今年7月には、米IBM製の商用量子コンピューターが日本で初めて稼働したことで、日本企業もその競争に加わっており、ハードの開発競争と並んで今後株式市場でも話題になりそう。なお、ハードの開発に関しては、カナダのディー・ウェイブ・システムズが商用化で先行する量子アニーリング方式という方式でNEC<6701>が23年までの実用化を発表しており、先行している。