「尿素SCRシステム」が19位にランク、尿素水不足に関連し注目集める<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「尿素SCRシステム」が19位にランクしている。
尿素SCRシステムとは、排ガス浄化技術の一つで、ディーゼルエンジンに搭載し、窒素酸化物(NOx)を低減する。アドブルー(尿素水溶液)を噴射することでNOxを窒素(N2)と水(H2O)に変換する仕組みだ。
このテーマがここにきて注目されているのは、同システムに利用される尿素水が中国の輸出規制の影響で品薄となっていることが要因といえる。特にこの問題が深刻化しているのが韓国で、ディーゼル車の比率が日本などに比べて多いうえ、尿素の97%を中国に頼っていることから品不足に陥っているという。
一方、日本では一定量の尿素を自国で生産できており、韓国ほど問題は深刻化していないが、同国における品不足が伝わると日本でも買い占めの動きが出始め、価格高騰から一部の運送業者などは入手しにくい状況になり始めている。ただ、経済産業省では国内で尿素を生産しているメーカー各社に最大限の増産を呼びかけていることから、早ければ来月中には品薄は改善に向かう見通しとされている。
尿素水「不足」と尿素SCRシステムには直接の関係はないものの、関連するテーマとして関心が高まっている。この日の関連銘柄はクリヤマホールディングス<3355>が買われているほか、三井化学<4183>なども堅調な動きとなっている。