【↓】日経平均 大引け| 急落、FOMCを受けリスク回避の売りが表面化 (1月27日)
始値 27139.88
高値 27193.59(09:05)
安値 26044.52(14:16)
大引け 26170.30(前日比 -841.03 、 -3.11% )
売買高 15億4526万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆8216億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急落、一時下げ幅は900円超に広がる場面も
2.FOMC受けFRBがタカ派色を強めることへの警戒強まる
3.パウエル会見後のNYダウの軟化をみてリスク回避ムードに
4.大引けはやや下げ渋ったものの、約1年2ヵ月ぶりの安値圏
5.95%の銘柄が下落する全面安で売買代金は3.8兆円と高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比129ドル安と続落した。パウエルFRB議長の会見でタカ派色の強さが警戒されたことから、米長期金利が上昇し売りが優勢となった。
東京市場では、前日のFOMCの結果発表後に米国株市場が軟化したことを受け、主力株をはじめ幅広くリスク回避の売りが表面化し、日経平均株価は急落となった。
27日の東京市場は、FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見を受けFRBがタカ派色を強めることへの警戒感が売りを加速させた。前日の欧州株市場は全面高となったものの、米国株市場では注目されたパウエルFRB議長の記者会見を境に、リスクを回避する流れに傾いた。ナスダック総合株価指数はかろうじてプラス圏を維持したが、NYダウは安く引けており、東京市場でも海外投資家を中心とする売りが主力銘柄を中心に広がった。日経平均の下げ幅は一時900円超となり、2万6000円トビ台まで水準を切り下げる場面があった。大引けはやや下げ渋ったものの、2020年11月以来約1年2ヵ月ぶりの安値圏に沈んでいる。東証1部全体の95%の銘柄が下落する全面安商状となった。一方、売買代金は大きく膨らみ3兆8216億円と高水準だった。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体主力株が急落したほか、ソフトバンクグループ<9984>、ソニーグループ<6758>なども大幅安となった。日本電産<6594>、キーエンス<6861>が安く、リクルートホールディングス<6098>、ファーストリテイリング<9983>なども売られた。サイバーエージェント<4751>、ラクス<3923>、Sansan<4443>などが急落、ネットプロテクションズホールディングス<7383>の下げも目立つ。
半面、ファナック<6954>は買い優勢、丸紅<8002>も頑強な値動き。第一生命ホールディングス<8750>、KDDI<9433>も堅調だった。クロスキャット<2307>が値を飛ばし、山陽特殊製鋼<5481>、信越ポリマー<7970>、東洋機械金属<6210>なども大幅高。山崎製パン<2212>、ラウンドワン<4680>も買いが優勢だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、KDDI <9433> 、丸紅 <8002> 、静岡銀 <8355> 、ふくおかFG <8354> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。うち9円はファナック1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約346円。
東証33業種のうち上昇は保険業、鉱業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)銀行業、(2)パルプ・紙、(3)電気・ガス業、(4)ゴム製品、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)サービス業、(2)精密機器、(3)電気機器、(4)情報・通信業、(5)金属製品。
■個別材料株
△クロスキャト <2307>
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△総医研HD <2385> [東証M]
上期業績は計画上振れ。
△山陽鋼 <5481>
今期経常を14%上方修正、配当も20円増額。
△洋機械 <6210>
22年3月期の業績及び配当予想を上方修正。
△PSS <7707> [東証M]
「PSS新宿ラボラトリー」が東京都PCR等検査無料化事業者の登録申請。
△キヤノン電 <7739>
22年12月期も2ケタ増収増益見通し。
△SHOEI <7839>
第1四半期54%営業増益。
△信越ポリ <7970>
21年4-12月期営業利益60%増。
△キヤノンMJ <8060>
22年12月期は増収増益の見通し。
▼アサヒ陶 <5341> [東証2]
元代表取締役がインサイダー取引の疑いで逮捕される。
▼グレイス <6541>
四半期報告書の提出ができない見込みと発表。
▼富士通ゼ <6755>
22年3月期利益予想を下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)クロスキャト <2307> 、(2)洋機械 <6210> 、(3)SHOEI <7839> 、(4)山陽鋼 <5481> 、(5)信越ポリ <7970> 、(6)やまみ <2820> 、(7)Jパワー <9513> 、(8)石川製 <6208> 、(9)ドリームI <4310> 、(10)キヤノンMJ <8060> 。
値下がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)サイバー <4751> 、(3)ラクス <3923> 、(4)Sansan <4443> 、(5)サーバワクス <4434> 、(6)FFJ <7092> 、(7)SHIFT <3697> 、(8)JMDC <4483> 、(9)ネットプロ <7383> 、(10)MDV <3902> 。
【大引け】
日経平均は前日比841.03円(3.11%)安の2万6170.30円。TOPIXは前日比49.41(2.61%)安の1842.44。出来高は概算で15億4526万株。東証1部の値上がり銘柄数は87、値下がり銘柄数は2067となった。日経ジャスダック平均は3553.63円(75.61円安)。
[2022年1月27日]
株探ニュース