【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、朝高も買い一巡後は急速に伸び悩む (2月1日)

市況
2022年2月1日 18時42分

日経平均株価

始値  27167.14

高値  27410.79(10:19)

安値  27016.71(13:14)

大引け 27078.48(前日比 +76.50 、 +0.28% )

売買高  13億7398万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆4082億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は3日続伸、米株高好感も買い一巡後に伸び悩む

2.米株市場ではハイテク株買われ、ナスダックの上昇際立つ

3.SOX指数急騰受け、東京市場も半導体主力株に物色の矛先

4.レーザーテクは断トツの売買代金も高寄り後は波乱含みに

5.TOPIXはわずかにプラス、値下がり数が値上がりを上回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比406ドル高と続伸。朝方は値を下げてスタートしたが、売り一巡後はハイテク株を中心も買いが優勢となり引けにかけ上昇幅が拡大した。

東京市場では、前日の米株高を受けてリスク選好ムードのなか日経平均株価は上値追いを続けたが、買い一巡後は急速に伸び悩む展開となった。

1日の東京市場は、リスクを取る動きが優勢となり、前場は日経平均が400円超の上昇をみせる場面もあった。前日の米国株市場ではハイテク株中心に買いが顕著で、主要株価指数が揃って大幅高、特にナスダック総合株価指数の上昇が際立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も急伸しており、東京市場でも朝方は半導体主力株が軒並み買われ全体相場を押し上げた。しかし、2万7000円台前半では戻り売り圧力が強く、買い一巡後は上値の重さが意識され、前場後半を境に急速に上げ幅を縮小。インフレ警戒感から、FRBをはじめ世界の中央銀行が金融引き締め方向に政策の舵を切るなか、ハイテク値がさ株などの上値を積極的に買う動きは限られた。TOPIXもわずかにプラスで引けたが、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回っている。

個別では、日本郵船<9101>、商船三井<9104>などの大手海運株が商いを膨らませ大幅高。また、東京エレクトロン<8035>が高く、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>、TDK<6762>なども上値を追った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がしっかり。塩野義製薬<4507>が値を飛ばし、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も上昇。クイック<4318>が値上がり率トップに買われ、キャリアデザインセンター<2410>も急伸。Jパワー<9513>も商いを伴い大幅高。

半面、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>は朝高後大きく値を崩した。トヨタ自動車<7203>が冴えず、富士通<6702>、日立製作所<6501>も軟調。ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。WOW WORLD<2352>がストップ安に売られ、伯東<7433>も急落。日本精工<6471>、東レ<3402>なども大幅安となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、塩野義 <4507> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約122円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、キッコマン <2801> 、第一三共 <4568> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約89円。うち47円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)陸運業、(3)情報・通信業、(4)銀行業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)鉱業、(3)ガラス土石製品、(4)パルプ・紙、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△キャリアデザ <2410>

上期業績予想を上方修正。

△SREHD <2980>

第3四半期営業利益2.6倍。

△アズーム <3496> [東証M]

第1四半期営業利益75%増で過去最高を達成。

△F-ブレイン <3927> [東証M]

伊藤忠テクノ <4739> と資本・業務提携。

△旭有機材 <4216>

22年3月期業績予想を上方修正。

△クイック <4318>

22年3月期業績及び配当予想を上方修正。

△塩野義 <4507>

コロナ経口薬の早期承認期待。

△デルタフライ <4598> [東証M]

「DFP-14323」の開発進捗を好感。

△FPG <7148>

今9月期見通し上方修正と増配を発表。

△中山福 <7442>

22年3月期利益予想の上方修正や自己株取得枠の設定など好感。

▼東レ <3402>

樹脂製品の一部で第三者認証登録に関する不適切行為発覚。

▼日精工 <6471>

22年3月期利益予想を下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)クイック <4318> 、(2)キャリアデザ <2410> 、(3)SREHD <2980> 、(4)Jパワー <9513> 、(5)FPG <7148> 、(6)グレイス <6541> 、(7)中山福 <7442> 、(8)大平金 <5541> 、(9)旭有機材 <4216> 、(10)TDK <6762>

値下がり率上位10傑は(1)ワオワールド <2352> 、(2)伯東 <7433> 、(3)テクマト <3762> 、(4)エンプラス <6961> 、(5)日精工 <6471> 、(6)合同鉄 <5410> 、(7)東レ <3402> 、(8)イーグランド <3294> 、(9)テスHD <5074> 、(10)芝浦機 <6104>

【大引け】

日経平均は前日比76.50円(0.28%)高の2万7078.48円。TOPIXは前日比0.13(0.01%)高の1896.06。出来高は概算で13億7398万株。東証1部の値上がり銘柄数は914、値下がり銘柄数は1193となった。日経ジャスダック平均は3627.51円(13.05円高)。

[2022年2月1日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.