【↓】日経平均 大引け| 急反落、ウクライナ情勢や米金融引き締めを警戒 (2月14日)
始値 27305.92
高値 27325.50(09:01)
安値 26947.65(11:01)
大引け 27079.59(前日比 -616.49 、 -2.23% )
売買高 13億7981万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆1992億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり急反落、一時2万7000円を割り込む
2.米インフレ加速受けた金融引き締め思惑とウクライナ情勢を嫌気
3.1月米CPIが40年ぶりの高い伸びを示し、買い手控えムード
4.原油高騰によるコスト高も重荷、企業収益への影響が懸念される
5.後場下げ渋るも日経平均の戻りは限定的、600円超下落で着地
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比503ドル安と続落した。ウクライナ情勢への警戒感が高まったほか、インフレ懸念の高まりが引き続き売り要因となった。
3連休明けの東京市場では大きく売り優勢の展開となり、日経平均株価は一時700円を超える下げで2万7000円大台を割り込む場面があった。
14日東京市場は、リスク回避の売り圧力が一気に強まる展開となり、前場は日経平均が2万7000円大台を割り込んで推移する時間帯が長かった。前週後半に米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数がいずれも2営業日続けて大幅安に売り込まれ、これを引き継ぐ展開となった。注目された1月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比7.5%と市場予測を上回り、約40年ぶりの高い伸びを記録。これを受けFRBのタカ派色が一段と強まることへの警戒感が高まったほか、ロシアのウクライナ侵攻が近いとの思惑も買い手控え要因となった。一方、地政学リスクが影響してWTI原油先物価格は高騰し、企業収益への影響も懸念されている。後場はやや下げ幅を縮めたが、アジア株全面安のなかで日経平均も600円超の下げで着地している。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>、売買代金2位の東京エレクトロン<8035>をはじめ半導体製造装置関連株が売られたほか、ソニーグループ<6758>、ソフトバンクグループ<9984>なども安い。村田製作所<6981>なども大きく値を下げた。キーエンス<6861>の下げも目立った。ブリヂストン<5108>が下落。ファーストリテイリング<9983>も安い。セレス<3696>がストップ安に売られ、ラクス<3923>も急落。シスメックス<6869>、メドピア<6095>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>なども大幅安。
半面、INPEX<1605>が買われ、住友金属鉱山<5713>も高い。オリエンタルランド<4661>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がしっかり。三菱地所<8802>も上昇した。ソウルドアウト<6553>、飯野海運<9119>、フロンティア・マネジメント<7038>がストップ高。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も大幅高。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は菱地所 <8802> 、大日印 <7912> 、コムシスHD <1721> 、住友鉱 <5713> 、三井不 <8801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ダイキン <6367> 、エムスリー <2413> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約199円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)不動産業、(4)建設業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)精密機器、(3)電気機器、(4)機械、(5)輸送用機器。
■個別材料株
△ゲオHD <2681>
22年3月期業績予想を上方修正。
△スーパーV <3094> [JQ]
ディスカウントストア運営のロピアHDが第2位株主に。
△DMP <3652> [東証M]
画像処理半導体「RS1」の大型受注を獲得。
△アクリート <4395> [東証M]
今期経常は39%増で8期連続最高益更新へ。
△サンバイオ <4592> [東証M]
SB623の承認申請の準備を開始。
△那須鉄 <5922> [東証2]
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△鈴茂器工 <6405> [JQ]
22年3月期の業績及び配当予想を上方修正。
△フロンティM <7038>
22年12月期営業利益は6割増で4期ぶり最高益更新を見込む。
△栄電子 <7567> [JQ]
22年3月期業績予想を上方修正。
△イーレックス <9517>
第3四半期最終利益倍増で通期計画超過。
▼セレス <3696>
今期経常は43%減益、20円減配へ。
▼IRジャパン <6035>
4-12月期(3Q累計)経常が14%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソウルド <6553> 、(2)アイオデータ <6916> 、(3)飯野海 <9119> 、(4)フロンティM <7038> 、(5)パンパシHD <7532> 、(6)ゲオHD <2681> 、(7)富士石油 <5017> 、(8)ヒノキヤG <1413> 、(9)GMO-GS <3788> 、(10)イーレックス <9517> 。
値下がり率上位10傑は(1)セレス <3696> 、(2)グレイス <6541> 、(3)ラクス <3923> 、(4)IRジャパン <6035> 、(5)Ubicom <3937> 、(6)LTS <6560> 、(7)シスメックス <6869> 、(8)ギークス <7060> 、(9)メドピア <6095> 、(10)三桜工 <6584> 。
【大引け】
日経平均は前日比616.49円(2.23%)安の2万7079.59円。TOPIXは前日比31.96(1.63%)安の1930.65。出来高は概算で13億7981万株。東証1部の値上がり銘柄数は507、値下がり銘柄数は1606となった。日経ジャスダック平均は3639.43円(35.77円安)。
[2022年2月14日]
株探ニュース