【↓】日経平均 大引け| 4日続落、欧米とロシアの対立深刻化で売り優勢 (2月22日)

市況
2022年2月22日 18時34分

日経平均株価

始値  26515.45

高値  26550.14(10:09)

安値  26243.73(12:38)

大引け 26449.61(前日比 -461.26 、 -1.71% )

売買高  11億3893万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆7093億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅安で4日続落、一時は660円強下げる場面も

2.ウクライナ情勢を嫌気、前日の欧州株全面安を受けリスクオフ加速

3.ロシアがウクライナの一部地域の独立承認し、米国は制裁措置発動

4.日経平均は先物主導で急落も、後半は空売りの買い戻しで下げ渋る

5.東証1部の値下がり銘柄数は1800超、売買代金は3兆円下回る

■東京市場概況

前日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場。

東京市場では、大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は大幅安。一時下げ幅は660円あまりに広がったが、引けにかけてやや下げ渋った。

22日の東京市場は、リスク回避の売り圧力が加速し、日経平均は下値模索の動きを続けた。前日の米国株市場はプレジデントデーの祝日で休場だったが、欧州株が全面安だったことを受け、主力株をはじめ見送りムード一色に。ロシアがウクライナの親ロシア派地域の独立を承認したことを受け、バイデン米政権はロシアに対し経済制裁を発動する方針を表明、欧米とロシアの対立が深刻化することへの懸念が株価の押し下げ要因となっている。日経平均は先物主導で一時660円強の下落で2万6200円台まで売り込まれる場面もあったが、取引後半は空売りの買い戻しなどが入り下げ渋った。それでも東証1部の値下がり銘柄数は1800を超え、業種別でも33業種中30業種が下落した。なお、全体売買代金は3兆円に届かなかった。

個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が下値模索の動きを続け、売買代金2位となった日本郵船<9101>も大きく値を下げた。乾汽船<9308>は値下がり率上位に売り込まれた。東京エレクトロン<8035>も大幅安でソニーグループ<6758>も軟調。任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>も下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押される展開に。特種東海製紙<3708>、クロス・マーケティンググループ<3675>が急落したほか、シャープ<6753>も大幅に水準を切り下げた。

半面、第一三共<4568>が全体相場に逆行し商いを伴い大幅高となった。リクルートホールディングス<6098>、ベイカレント・コンサルティング<6532>も頑強な値動き。フジ<8278>が値を飛ばし、石川製作所<6208>、マネーパートナーズグループ<8732>、スノーピーク<7816>なども物色人気となった。四国電力<9507>、九州電力<9508>など電力株も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568> 、リクルート <6098> 、トレンド <4704> 、エムスリー <2413> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。うち26円は第一三共1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、キッコマン <2801> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約178円。

東証33業種のうち上昇は鉱業、医薬品、電気・ガス業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)情報・通信業、(2)繊維製品、(3)石油石炭製品、(4)精密機器、(5)証券商品先物。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)ガラス土石製品、(4)保険業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△シーズメン <3083> [JQ]

メタバースファッション強化へポリゴンテーラーに出資。

△ヘッドウォ <4011> [東証M]

経済産業省からオンライン申請システム開発業務を受託。

△レイ <4317> [JQ]

22年2月期営業黒字に転換へ。

△第一三共 <4568>

乳がん患者対象の第3相臨床試験で主要評価項目を達成。

△倉元 <5216> [JQ]

22年12月期営業利益は8000万円の黒字転換見通し。

△石川製 <6208>

プーチン氏のウクライナ派兵指示で株高思惑再燃。

△明治機 <6334> [東証2]

Abalanceとの資本業務提携を好感。

△スノーピーク <7816>

アウトドア関連の業績好調銘柄で利食い一巡し仕切り直しへ。

△四国電 <9507>

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断格上げ。

△東映 <9605>

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を1万9000円に設定。

▼特種東海 <3708>

170万7500株の売り出し発表で需給悪化を警戒。

▼レーザーテック <6920>

グロース株逆風のなか2万円大台攻防も意識される展開に。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)第一三共 <4568> 、(3)フジ <8278> 、(4)石川製 <6208> 、(5)マネパG <8732> 、(6)四国電 <9507> 、(7)メドピア <6095> 、(8)スノーピーク <7816> 、(9)大阪チタ <5726> 、(10)スカラ <4845>

値下がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)特種東海 <3708> 、(3)クロスマーケ <3675> 、(4)乾汽船 <9308> 、(5)ジェイリース <7187> 、(6)Gunosy <6047> 、(7)エアトリ <6191> 、(8)名村造 <7014> 、(9)シャープ <6753> 、(10)りたりこ <7366>

【大引け】

日経平均は前日比461.26円(1.71%)安の2万6449.61円。TOPIXは前日比29.60(1.55%)安の1881.08。出来高は概算で11億3893万株。東証1部の値上がり銘柄数は290、値下がり銘柄数は1815となった。日経ジャスダック平均は3544.58円(27.91円安)。

[2022年2月22日]

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