「レアメタル」が8位に急上昇、ロシアによるウクライナ侵攻で調達懸念強まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「レアメタル」が8位に急上昇している。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に伴い、レアメタルの調達懸念が強まっている。ロシアは白金やパラジウムなどの白金族元素や、ニッケルなどのレアメタルを豊富に埋蔵し、パラジウムは世界の生産量の約4割、ニッケルは同1割強を占めている。特にパラジウムは需要の8割以上を自動車などの排ガス触媒向けが占めているほか、歯科用合金や半導体用めっきにも使用される。西側諸国の経済制裁に伴う決済リスクによりロシアからのレアメタル供給が途絶えるようなことになれば、世界経済に与える影響は小さくない。既に両価格は需給逼迫懸念から急騰しており、これらに関連した銘柄にも影響を及ぼしている。
こうした状況を受けて、都市から大量に廃棄される電子機器などの中に存在する、「都市鉱山」と呼ばれるレアメタルなどの金属資源が改めて注目されていることもあり、あわせて注目されている。この日のレアメタル関連の動きでは、大平洋金属<5541>、大紀アルミニウム工業所<5702>、東邦亜鉛<5707>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>などが買われている。