話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、OLC、三菱UFJ

注目
2022年3月15日 15時22分

■JMホールディングス <3539>  1,737円  +39 円 (+2.3%)  本日終値

JMホールディングス<3539>は3日ぶり反発。同社は14日取引終了後、22年7月期第2四半期累計(8~1月)連結営業利益は35億9200万円(前年同期比13.7%減)だったと発表した。通期計画70億円に対する進捗率は51.3%。前期に新規出店した店舗でオープニングセールを継続して実施したことや、仕入れ価格の上昇のなかでも販売強化策として一部の重点商品の売価を据え置いたことにより、一時的に売上総利益率が減少したことが影響したため、減益での着地になったとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  1,955円  +41 円 (+2.1%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が頑強な動きを継続。米10年債利回りが前日終値ベースで2.1%台まで急上昇したことを受け、外国為替市場ではドルが買われる展開となり、足もと1ドル=118円台前半の推移と急速な円安が進んでいる。118円台の推移は5年2カ月ぶりとなる。輸出セクターのなかでも為替感応度の高い自動車株は、輸出採算向上に対する期待が株価にポジティブ材料として働いている。トヨタ、ホンダともに22年3月期の通期想定為替レートは1ドル=111円に設定しており、実勢とは7円以上の開きがある。今期業績への影響は限られるものの、来期見通しについては為替メリットが意識される状況にある。一方、中国が新型コロナウイルスの感染拡大を受け都市封鎖の動きを広げるなか、トヨタなどは対象地域工場の稼働を一時停止しており、これは今後の警戒材料となる。

■OBC <4733>  3,955円  +75 円 (+1.9%)  本日終値

オービックビジネスコンサルタント<4733>は後場一段高。同社はきょう午後1時に、阿波銀コンサルティング(徳島市)と協業し、阿波銀行<8388>グループの顧客を中心に、企業の経営課題解決と業務効率化を地域密着型で支援するため、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進に取り組むと発表した。阿波銀グループの顧客に経営コンサルティングや業務クラウドサービスを通じ、DXを実現する体制・仕組みの構築を提案する。また、OBCのクラウドサービスの提供、導入支援を阿波銀コンサルティングの専門部署の社員が行うとした。

■オリエンタルランド <4661>  22,475円  +375 円 (+1.7%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が続伸、25日移動平均線を下支えに上値追い基調を継続、2月17日につけた上場来高値2万2885円奪回も視野に入ってきた。国内の新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかっていることで、政府は、21日を期限に適用しているまん延防止等重点措置について、東京都など17都道府県で解除する方針を固めたと一部で報じられており、これがレジャー関連株には追い風となっている。同社はコロナ禍で足もとの業績は低迷しているが、個人投資家は現物株で長期保有する向きが多いことで知られ、実需の売り圧力に乏しい。一方で、空売り筋の買い戻しが株価に浮揚力を与えている。東証信用残は直近信用倍率が0.4倍台と売り長で、貸株調達に伴うショートカバーも株高の背景にあるとみられている。

■三菱UFJ <8306>  734.7円  +11 円 (+1.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が買い優勢の展開。FOMCの結果発表をあすに控えるが、FRBは0.25%の利上げを決定することがほぼ確実視されている。また、量的引き締めによるバランスシート縮小に向けた動きについても市場コンセンサスよりもピッチが速まる可能性があり、こうした流れを背景に米長期金利の上昇が鮮明となってきた。前日は米10年債利回りが大幅に上昇し、一気に2.1%台まで水準を切り上げてきた。これを背景に米国株市場では大手金融株が買われており、東京市場でも米国事業における運用環境改善を好感した買いがメガバンクや生保株に流入している。

■日本ユニシス <8056>  3,080円  +45 円 (+1.5%)  本日終値

日本ユニシス<8056>は続伸。同社は14日取引終了後、山梨中央銀行<8360>に次期勘定系システムとして「BankVision on Azure」が採用されたと発表した。「BankVision on Azure」は地域金融機関が目指す地域社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)化、顧客の生活空間に溶け込む金融サービスの創出、経営資源の効率化を図る「新時代の金融サービス向けプラットフォーム」。国内初となるパブリッククラウド環境で稼働する勘定系フルバンキングシステムであり、北國銀行では21年5月に稼働を開始している。ユニシスでは今回の採用に伴い、山梨銀と23年度の稼働に向けて、共同プロジェクトを開始したとしている。

■Pアンチエイ <4934>  4,800円  -1,000 円 (-17.2%) ストップ安   本日終値

プレミアアンチエイジング<4934>がストップ安。14日の取引終了後、22年7月期上期(21年8月~22年1月)の決算を発表。営業利益が前年同期比8.7%減の22億4800万円と小幅減益にとどまったものの、通期で増収増益トレンドを走る同社への過度な成長期待がはく落したようだ。一時的な販管費の増加が要因。一方で製品販売は順調なことから、売上高は同17.4%増の179億7000万円で着地している。なお、通期見通しについては売上高400億円(前期328億1500万円)、営業利益60億円(同46億8000万円)とする従来予想を据え置いている。

■シーアールイー <3458>  1,503円  -142 円 (-8.6%)  本日終値  東証1部 下落率9位

シーアールイー<3458>が大幅反落。14日の取引終了後、22年7月期の連結業績予想について、売上高を621億円から616億円(前期比29.5%増)へ下方修正した一方、営業利益を88億円から93億円(同61.1%増)へ上方修正したが、材料出尽くし感が強いようだ。不動産管理事業で小型物件の売却を保守的に計画し直したため、売上高は小幅に下方修正したものの、好調な事業環境を反映し上期においてすべてのセグメントで増収を達成し、過去最高の事業利益を達成したことから利益は上方修正するという。なお、純利益は56億円(同56.7%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(21年8月~22年1月)決算は、売上高371億9400万円(前年同期比7.0%増)、営業利益61億600万円(同4.3%増)、純利益41億6800万円(同3.4%増)だった。

■ノーリツ <5943>  1,363円  -89 円 (-6.1%)  本日終値

ノーリツ<5943>が急反落。同社は14日取引終了後、株式売り出しを発表しており需給悪化を警戒する売りが優勢となっている。三井住友銀行が46万株の売り出しを行う。売出価格は16日から18日までのいずれかの日に決定する。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,265円  -185 円 (-4.2%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は3日続落で連日の昨年来安値更新と下値模索の動きを強めている。前日の米国株市場では長期金利の急上昇を背景にハイテク株への売り圧力が強まり、ナスダック総合株価指数は2%強の下落となった。同社は米ハイテク株への投資に積極的であることから、ナスダック市場の動向と株価の連動性が高く、ここ最近ナスダック指数の下落基調が際立つなか株価への逆風が意識されている。また、前日は同社が出資するアリババ集団<BABA>が10%超の急落をみせており、これも嫌気された。株式需給面では、昨年11月に設定した最大1兆円の自社株購入枠が下値支えの役割を果たしているが、足もとでは信用買い残が再び増勢となっていることもあって、上値では戻り売り圧力が強い。

■Fインタ <7050>  2,661円  +500 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

フロンティアインターナショナル<7050>はストップ高。同社は14日取引終了後、22年4月期第3四半期累計(5~1月)連結営業利益は23億3500万円(前年同期比3.7倍)だったと発表した。通期計画29億5000万円(前期比3.9倍)に対する進捗率は79.2%。デジタルプロモーションやオンラインイベントの受注が堅調に推移した。また、人材領域の受注体制を整備・推進し、収益の確保に努めたほか、BPO案件などの売り上げも寄与したとしている。

■チームスピリット <4397>  444円  +80 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値

チームスピリット<4397>がストップ高。きょう正午ごろ、日本郵政<6178>傘下のJPデジタルが働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」の採用を決定したと発表しており、これが材料視されたようだ。このプラットフォームの導入は、日本郵政グループの企業では初になるという。JPデジタルは、リアルの郵便局ネットワークとデジタルとの融合を目指した「デジタル郵便局」の実現に向けて、昨年7月に日本郵政の100%子会社として設立された。

●ストップ高銘柄

プラコー <6347>  353円  +80 円 (+29.3%) ストップ高   本日終値

サイエンスアーツ <4412>  3,820円  +700 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値

フレンドリー <8209>  480円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

大平洋金属 <5541>  3,325円  -700 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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