【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、朝安も円安などを追い風に主力株が買われる (3月15日)

市況
2022年3月15日 18時33分

日経平均株価

始値  25228.53

高値  25441.67(12:30)

安値  25219.13(09:00)

大引け 25346.48(前日比 +38.63 、 +0.15% )

売買高  12億2208万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆7976億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅ながら続伸、朝安後に切り返す展開

2.前日の米ハイテク株安も、為替市場の円安進行が追い風

3.円安メリットの自動車や米長期金利上昇受け金融株高い

4.ウクライナ情勢不透明で香港などアジア株安は警戒材料

5.8割の銘柄が上昇も売買代金は2営業日連続3兆円割れ

■東京市場概況

前日の米国市場は、NYダウは前週末比1ドル高と3日ぶりに小反発した。金利の上昇が嫌気されハイテク株が売られたが、原油先物相場が下落が好感された。

東京市場では、朝方は日経平均株価が安く始まったものの、円安などを背景に主力株に根強い買いが入りプラス圏に切り返した。ただ、上値も重い展開だった。

15日の東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株が売られた流れを受け、売り優勢の地合いが想定されたが、原油価格の下落や1ドル=118円台に入った円安を好感する形で、主力株をはじめ幅広く買いが優勢となった。為替メリットが期待される自動車株や米長期金利の上昇を背景に銀行や保険株などが買われ全体を牽引した。ただ、明日16日にFOMCの結果発表と、パウエルFRB議長の記者会見を控え積極的に上値を買う動きもみられなかった。ロシアとウクライナを巡り停戦交渉に向けた動きが依然として不透明で、香港株の急落をはじめ軟調なアジア株の動向も市場のセンチメントを冷やした。個別では全体の8割強の銘柄が値を上げたが、商い面では盛り上がりを欠いた。東証1部の売買代金は2営業日連続で3兆円を割り込んでいる。

個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が上昇したほか、信越化学工業<4063>が値を上げ、ソニーグループ<6758>も買いが優勢だった。リクルートホールディングス<6098>も上昇しKDDI<9433>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買い人気を集めた。オリエンタルランド<4661>も高い。三井ハイテック<6966>がストップ高、マネジメントソリューションズ<7033>、ヤーマン<6630>も大幅高に買われた。

半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>などが売りに押されたほか、ソフトバンクグループ<9984>が下値模索。ファーストリテイリング<9983>の下げも目立った。任天堂<7974>も下落した。また、住友金属鉱山<5713>が大きく売られ、大平洋金属<5541>はストップ安で値下がり率トップに売り込まれた。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>、東邦亜鉛<5707>など非鉄株の下げが目立った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、リクルート <6098> 、NTTデータ <9613> 、デンソー <6902> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、住友鉱 <5713> 、アステラス <4503> 、三井物 <8031> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約153円。うち93円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)空運業、(3)電気・ガス業、(4)食料品、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)非鉄金属、(3)石油石炭製品、(4)海運業、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△シュッピン <3179>

22年3月期配当予想を増額修正。

△コーセーRE <3246>

23年1月期は増益及び増配の見通し。

△ポールHD <3657>

23年1月期は増収増益及び増配の見通し。

△ステラケミ <4109>

22年3月期業績及び配当予想を上方修正。

△テスHD <5074>

エネルギー価格高騰を背景に注目度高まる。

△日機装 <6376>

22年12月期業績及び配当予想を上方修正。

△三井ハイテク <6966>

前期営業利益4倍化で今期も大幅増益見通し。

△MSOL <7033>

コンサルタント数増加が寄与し第1四半期76%営業増益。

△Fインタ <7050> [東証M]

第3四半期営業利益は3.7倍。

△NEWART <7638> [JQ]

期末配当増額と事業拡大方針の発表。

▼Pアンチエイ <4934> [東証M]

上期営業減益で高成長期待はく落。

▼ノーリツ <5943>

株式売り出しの実施で需給悪化を警戒。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アゴーラHG <9704> 、(2)三井ハイテク <6966> 、(3)MSOL <7033> 、(4)ポールHD <3657> 、(5)ヤーマン <6630> 、(6)Hamee <3134> 、(7)キャリアデザ <2410> 、(8)ランド <8918> 、(9)スノーピーク <7816> 、(10)IDOM <7599>

値下がり率上位10傑は(1)大平金 <5541> 、(2)大阪チタ <5726> 、(3)住友鉱 <5713> 、(4)阪和興 <8078> 、(5)東邦鉛 <5707> 、(6)邦チタ <5727> 、(7)名村造 <7014> 、(8)乾汽船 <9308> 、(9)CRE <3458> 、(10)三井松島HD <1518>

【大引け】

日経平均は前日比38.63円(0.15%)高の2万5346.48円。TOPIXは前日比14.35(0.79%)高の1826.63。出来高は概算で12億2208万株。東証1部の値上がり銘柄数は1761、値下がり銘柄数は373となった。日経ジャスダック平均は3506.87円(7.82円高)。

[2022年3月15日]

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