10万円以下で買える、財務健全&低PER 27社【プライム】編 <割安株特集>

特集
2022年4月8日 19時30分

少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。

東証プライム上場企業では525社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から予想PER(株価収益率)が10倍以下の銘柄に絞り込んだ。

下表は東証プライム上場銘柄(銀行を除く)を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額60億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)予想PERが10倍以下――を条件に投資妙味が高まる27社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは8日現在)

なお、10日(日)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全・低PER【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。

最低投資 株主資本  予想

コード 銘柄名      金額   比率   PER

<1786> オリエン白石  23300   64.7   9.0

<5563> 新日本電工   32100   67.0   7.9

<9412> スカパーJ   41000   64.6   9.2

<5408> 中山鋼     42500   60.0   4.6

<5367> ニッカトー   51400   72.9   9.7

<7955> クリナップ   51700   62.9   8.3

<4215> タキロンCI  54200   61.6   8.6

<5976> ネツレン    56100   72.0   9.3

<7347> マーキュリア  59700   83.9   9.5

<4097> 高圧ガス    65800   66.6   9.6

<5959> 岡部      66600   65.6   9.1

<1934> ユアテック   66700   60.4   7.7

<1976> 明星工     67200   79.2   9.4

<5262> 日ヒュム    67800   70.9   8.2

<5121> 藤コンポ    70800   71.8   4.8

<1879> 新日本建    73600   66.3   4.3

<6785> 鈴木      74500   66.8   6.9

<1930> 北陸電工    75900   74.1   8.2

<1942> 関電工     81500   62.5   8.2

<5195> バンドー    83800   62.7   8.3

<3201> ニッケ     88600   62.9   9.3

<4095> パーカライ   90300   69.7   9.8

<3176> 三洋貿易    96300   68.3   6.6

<3853> アステリア   98300   67.6   8.3

<2053> 中部飼     98600   67.7   9.5

<8935> FJネクHD  99300   66.1   5.9

<7820> ニホンフラ   99800   68.7   7.4

※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PERは倍。

※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。

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