【↓】日経平均 大引け| 反落、米金利上昇とハイテク株安を受け売り優勢 (4月11日)

市況
2022年4月11日 18時36分

日経平均株価

始値  26877.60

高値  27004.50(10:14)

安値  26720.46(12:45)

大引け 26821.52(前日比 -164.28 、 -0.61% )

売買高  11億4889万株 (東証プライム概算)

売買代金  2兆5014億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、米金利上昇とハイテク株安を嫌気

2.前場は買い戻しでいったんプラス圏も後場売り直される

3.下値抵抗力も発揮し、後場は狭いレンジの値動きに終始

4.アジア株安や米株先物の下げが投資家心理を冷やす形に

5.半導体関連が売られる一方、東電HDの物色人気目立つ

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比137ドル高と続伸した。米長期金利の上昇で金融株やディフェンシブ株が買われた。

週明けの東京市場ではリスク回避の売りに押され、日経平均株価は反落となった。前週末の米株市場でハイテク株が売られた流れが波及した。

11日の東京市場は、朝方から売り優勢の展開となったが、前場は売り一巡後に買い戻しが入り一時日経平均はプラス圏に浮上し、2万7000円台をつける場面もあった。しかし、その後は再び売り直される形となり、2万6700~2万6800円の狭いレンジで売り買いを交錯させた。引け際に買いが入り下げ幅をやや縮小したものの、後場は終始軟調な展開だった。前週末の米国株市場では長期金利の急上昇を嫌気して、ハイテク株に売りがかさみ、ナスダック総合株価指数は安く引けており、東京市場でもこの流れを引き継いだ格好だ。アジア株市場が総じて弱い動きとなったことや、米株価指数先物も軟調だったことが投資家心理を冷やしている。値下がり銘柄数は1200弱で、プライム市場全体の3分の2の銘柄が下落した。

個別では、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が軟調、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ソニーグループ<6758>などが安く、ファーストリテイリング<9983>も軟調。キーエンス<6861>、SHIFT<3697>も売られた。決算発表を通過した安川電機<6506>は朝高後にマイナス圏に沈んだ。日本電産<6594>も下値を探った。ベイカレント・コンサルティング<6532>が急落、エムスリー<2413>なども値を下げた。ピアラ<7044>が値下がり率トップに売られ、Sansan<4443>なども大幅安。

半面、東京電力ホールディングス<9501>が商いを膨らませ急騰、値上がり率首位となった。武田薬品工業<4502>、アステラス製薬<4503>など医薬品株が堅調、三菱商事<8058>も上昇した。東京エネシス<1945>、酉島製作所<6363>なども大きく上昇した。ワキタ<8125>、イオンフィナンシャルサービス<8570>が高く、アステリア<3853>も値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503>、信越化 <4063>、第一三共 <4568>、キッコマン <2801>、三菱商 <8058>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約33円。うち18円はアステラス1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、エムスリー <2413>、ダイキン <6367>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約149円。

東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)水産・農林業、(3)銀行業、(4)保険業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)情報・通信業、(3)電気機器、(4)空運業、(5)サービス業。

■個別材料株

△サカタタネ <1377> [東証P]

円安が寄与し22年5月期業績予想を上方修正。

△TKP <3479> [東証G]

顧客企業のイベント再開進み22年2月期業績は計画上振れ。

△アステリア <3853> [東証P]

業績好調で先端AI開発企業の上場接近の思惑も。

△ブルーミーム <4069> [東証G]

三井情報と資本・業務提携。

△大有機 <4187> [東証P]

第1四半期営業益9%増で上半期計画進捗率57%。

△イオンファン <4343> [東証P]

23年2月期は最終損益黒字転換を見込む。

△カーブスHD <7085> [東証P]

上期決算が計画上回り大幅営業増益で着地。

△ノダ <7879> [東証S]

合板製品価格が大幅に上昇し第1四半期営業利益は2.1倍。

△ワキタ <8125> [東証P]

23年2月期は増収増益で増配を予想。

△東電HD <9501> [東証P]

原発再稼働への期待。

▼JINSHD <3046> [東証P]

上期は29%営業減益で着地。

▼メディアL <6659> [東証S]

22年3月期予想下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東電HD <9501>、(2)東京エネシス <1945>、(3)サカタタネ <1377>、(4)カーブスHD <7085>、(5)酉島 <6363>、(6)中部電 <9502>、(7)大有機 <4187>、(8)アステリア <3853>、(9)アステラス <4503>、(10)ワキタ <8125>

値下がり率上位10傑は(1)ピアラ <7044>、(2)ギークス <7060>、(3)ベイカレント <6532>、(4)マーキュリア <7347>、(5)ミダックHD <6564>、(6)Sansan <4443>、(7)マーケットE <3135>、(8)JMDC <4483>、(9)デジアーツ <2326>、(10)SREHD <2980>

【大引け】

日経平均は前日比164.28円(0.61%)安の2万6821.52円。TOPIXは前日比7.15(0.38%)安の1889.64。出来高は概算で11億4889万株。東証プライムの値上がり銘柄数は600、値下がり銘柄数は1189となった。東証マザーズ指数は761.05(31.81ポイント安)。

[2022年4月11日]

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