「監視カメラ」が18位にランクイン、コロナ禍や鉄道車両への導入で市場拡大へ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「監視カメラ」が18位にランクインしている。
新型コロナウイルスの感染拡大は各方面に影響を及ぼしているが、監視カメラ市場もその一つ。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に伴い、飲食店を中心に無人店舗やそれらが入る無人ビルが増加したことで監視カメラなど機械警備の需要が伸びている。もともと監視カメラは、社会の要請として見守り、施設の入退室管理、事故防止、防災、行動解析など幅広い分野での活用が進んでいる分野だけに、市場は拡大傾向にある。
市場調査の富士経済が発表した「セキュリティー関連の国内市場調査」では、24年の「監視カメラシステム市場」は20年比8.8%増の1011億円に伸長すると予想。そのうち「監視カメラ」は同年比で9.9%増の619億円に拡大する見込みだ。20年は前年比5.4%減となったが、21年は一部では設備投資抑制の動きがみられるものの需要は堅調で、市場は前年比5.3%増の593億円と19年と同等の規模までに回復すると見込む。
また、電車内での刺傷事件が頻発し、これを受けて国土交通省は今後導入する新車両への「防犯カメラ」の設置義務化の検討に入っていることも市場の拡大に寄与しそう。この日の関連銘柄の動きは、オプティム<3694>、オプトラン<6235>が上昇。高千穂交易<2676>、あい ホールディングス<3076>なども堅調な動きとなっている。