「円安メリット」が2位にランク、20年ぶり水準で輸出関連株をマーク<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 メタバース
2 円安メリット
4 人工知能
6 半導体
7 水素
9 防衛
10 原子力発電
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円安メリット」が2位となっている。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレを抑制するため積極的に金融引き締めを進めるとの見方を背景に、足もとでドル高・円安が急激に進んでいる。13日夕の東京外為市場では安倍晋三元首相が進めた経済政策「アベノミクス」下の2015年6月につけた125円86銭を上抜け、一時126円32銭と02年5月以来およそ20年ぶりの水準まで上伸した。
12日に発表された3月の米消費者物価指数(CPI)で変動の激しい食品・エネルギーを除くコア指数の上昇率は市場予想を下回ったが、FRB高官のタカ派発言が相次いでいることがドルの支え。一方で、日銀の黒田総裁は13日の信託大会で「現在の強力な金融緩和を粘り強く続ける」姿勢を改めて強調し、日米金融政策の方向性の違いからドル買い・円売りが入りやすくなっている。
この日の東京市場では高値警戒感からドル買いが一服しているものの、円安が業績にとってプラスに働く輸出関連株の動向には目を配っておきたい。なお、主要企業の22年3月期第4四半期(1~3月)の想定為替レートは、ソニーグループ<6758>が1ドル=113円前後、日産自動車<7201>が110円、トヨタ自動車<7203>が110円、村田製作所<6981>が112円となっている。